プレイヤー数が70万人を越えた「艦隊これくしょん -艦これ-」(以下、艦これ)。ブラウザーゲームであり、ASCII.jp編集部でも提督が多数存在する人気の艦隊育成シミュレーションゲームだ。ゲームとしては、ファミコン時代のような適度にユーザーをぶん投げたスタイルで、常に兵站に苦しむ作り。戦争の基本である兵站をよく体験できるだけでなく、魅力的なキャラクターにハマっている人も多いだろう。
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艦これはAdobe Flashがベースのゲームである。Flashは軽いソフトというイメージがあるが、艦これをいくつかの環境でプレイしてみたところ、露骨な処理の差を感じた。
最近のCPUであればとてもスムーズだが、ノートPCでは微妙にもっさり、Androidでのプレイは遠征回しが限界で、出撃は控えたほうがいいくらい遅い。また多々投稿されるプレイ動画を見て、自分のプレイ環境とは速度が違うと感じた人もいるのではないだろうか。
そこで今回はASCII.jpが勝手に策定したベンチマークレギュレーションに沿って、艦これの負荷をチェックしていきたい。
まずはレギュレーション
ASCII.jp策定による艦これベンチマークは、特定パターンが終了するまでの時間で計測するタイプである。使用するブラウザーに制限はない。これは策定にあたりテストしてみたところ、ブラウザーによる劇的なスコアの違いが生じなかったためだ。
しかし、アドオンなどでカスタマイズが激しい場合は、ほぼ初期状態のものを選んでほしい。なお後述するが、Windows 8のInternet Explorerの場合は、環境によってはタイムが変動する。
ベンチマークに必要な艦娘は「赤城」。これは比較的速い段階で任務にて獲得できるための採用であり、すでにロストしている場合は、他の正規空母、もしくは軽空母(改であることが望ましい)でもかまわない。
赤城の装備は艦戦×1、艦攻×2、艦爆×1に固定して、艦隊編成にて単艦の状態にする。セットアップはこれで終わりだ。もしも低レベルの軽空母しかない場合は、やや処理が軽くなる傾向にあるが、艦戦×1、艦攻×1、艦爆×1でもいい。
次に計測手順。出撃する海域は「鎮守府正面海域」。出撃する艦隊を上記の赤城単艦のものを選び「決定」をクリック。次の画面で表示される「出撃開始」が表示されたら、ストップウォッチを用意しよう。ストップウォッチはスマホアプリのものでもかまわない。
「出撃開始」をクリックと同時に時間計測を開始。すると、ゲーム内では自動的に海域へ進行し会敵。索敵機が飛び、次いで航空戦に入る。航空戦で甲板を飛び立った航空機が画面から消えたところでストップウォッチを止めてベンチマーク終了だ。
流れをおさらいすると以下のようになる。
- 艦これにログイン(ブラウザーは自由※1)
- 正規空母赤城単艦の艦隊を編成※2
- 正規空母赤城の装備を艦戦×1、艦攻×2、艦爆×1にする
- 母港画面から「出撃」を選ぶ
- 出撃画面から「出撃」を選ぶ
- 鎮守府正面海域を選択
- 出撃詳細の「決定」を選ぶ
- 艦隊選択で赤城単艦の艦隊を選ぶ
- 「出撃開始」を選ぶと同時に時間計測開始※3
- 1-1-1で戦闘開始
- 索敵機発進
- 航空戦開始
- 航空機が画面から消えたところで時間計測終了
※1:艦これブラウザーは除外。検証時にタイムが落ちたため。
※2:赤城がない場合は、他の正規空母、軽空母改でもいい。
※3:一部クリック連打でカットが可能だが、出撃開始以降のクリックは禁止とする。
上記を見て、航空機の攻撃がヒットしたところがわかりやすいのでは? と思った人もいるだろうが、正直なところ実際にやってみるとダメージが表示されきった状態を把握するのが難しく、タイミングも取りにくい。
また戦闘を終了して母港画面に戻ったところで計測を止めるとした場合も、艦娘のドロップがある場合と母港メニューが表示されきった判断がしにくいため、航空機が画面から消えたタイミングを採用している。前もって目で追えるため、比較的計測しやすいのも理由のひとつだ。
陣形選択画面からの計測も考えたが、画面の切り替わりでの負荷もチェックするため、ストップウォッチを止めるまで時間的に余裕のあるパターンにしたわけだ。
ともあれ、デイリー任務消化がてらに行なえるので、ベンチマーク結果を見る前に、まずはタイム計測を行なってもらいたい。なお、お約束として、なるべく常駐アプリケーションやそのほかのアプリケーションは終了させ、ブラウザーもタブひとつの状態にしておくのも忘れずに。