艦これに関係してくるのは
CPUパワー
では、全25種類のプレイ環境で計測したベンチマーク結果を見てみよう。下記表内のデータは、先述したベンチマークレギュレーションに沿って実行したもので、サーバーはバラバラ、時間帯もバラバラである。実施回数は3回実行してその平均だ。目押しに自信があるのならば、1回でもいい。
当然ながら、下記表と同じ環境であっても、OSの状況や通信状況、サーバー側の状況次第でスコアが変化する。ストップウォッチの目押し誤差もあるため、参考程度に留めてほしい。
CPU使用率はシステム全体を参照し、その平均を掲載している。また艦これ専用ブラウザー以外のブラウザーではタイム差が皆無、OSによる差もなかったため、表から削除している。
艦これベンチマーク テスト結果 | ||||
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CPU | クロック | メモリー | タイム | CPU使用率 |
Core-i7 3770K | 3.5GHz | 16GB | 26.4秒 | 8% |
Core2 Duo E8200 | 2.66GHz | 4GB | 27.3秒 | 50% |
Phenom II X6 1055T | 2.8GHz | 32GB | 27.6秒 | 8% |
Xeon X5660(2ソケット) | 2.8GHz | 96GB | 27.7秒 | 3% |
Core2 Duo E6540 | 2.33GHz | 1GB | 27.8秒 | 48% |
Core i7-2677M (ZENBOOK ハイパフォーマンスモード) |
2.6GHz | 4GB | 27.8秒 | 46% |
Core i5 (MacBook Air) |
1.6GHz | 4GB | 27.8秒 | 24% |
FX-9590 | 5GHz | 16GB | 27.8秒 | 5% |
Core i3-3427U (インテル純正NUC) |
1.8GHz | 8GB | 27.8秒 | 12% |
Core-i7 3770K | 3.5GHz | 16GB | 26.4秒 | 8% |
Phenom X4 9850 Black Edition | 2.5GHz | 3GB | 28.0秒 | 30% |
A10-5800K | 3.8GHz | 8GB | 28.1秒 | 16% |
A10-5800K | 3.8GHz | 16GB | 28.1秒 | 20% |
Core i5-2450M | 2.5GHz | 8GB | 28.8秒 | 24% |
Phenom II X4 945(ダウンクロック) | 2.0GHz | 4GB | 30.0秒 | 20% |
Core 2 Duo P9500 | 2.53GHz | 6GB | 30.2秒 | 80% |
Atom 330 | 1.6GHz | 768MB | 33.6秒 | 46% |
Core i5-3317U (Inspiron 14) |
1.7GHz | 4GB | 33.6秒 | 57% |
Core i5-3339Y (dynabook V713 電源管理:バランス) |
1.5GHz | 4GB | 33.7秒 | 35% |
Pentium Dual-Core E6600 | 3.06GHz | 2GB | 34.8秒 | 42% |
Atom Z2760 (ARROWS Tab Wi-Fi) |
1.8GHz | 2GB | 35.5秒 | 未計測 |
Tegra 3 (Surface RT/Windows 8.1 Preview) |
1.3GHz | 2GB | 37.8秒 | 56% |
Atom Z2760 (Iconia W3-810(W3)) |
1.8GHz | 2GB | 38.9秒 | 未計測 |
Core i7-2677M (ZENBOOK バッテリーセービングモード) |
1.8GHz | 4GB | 41.4秒 | 56% |
Core i5-3339Y (dynabook V173 電源管理:eco) |
1.5GHz | 4GB | 42.5秒 | 60% |
Snapdragon S4 Pro (Nexus 7(2013)) |
1.5GHz | 2GB | 1分13秒 | 未計測 |
これがASCII.jp内にあるPCをはじめとして、筆者の手持ち環境、筆者の回りの提督たちのベンチマーク結果だ。結果としてハイスペックPCからロースペック、タブレットまで揃う結果になった。スマホがないという意見もありそうだが、Nexus 7(2013)を計測をした時点で論外とした。
またAndroidにおけるAdobe Flashはアップデートが終了しており、Android 4.3までの動作を確認しているが、今後の動作は不明だ。便利なので出先で遠征処理を行なうといった要求には適しているのだが……。
なお今回は、陣形選択によるタイムロスを防ぐため単艦での計測にしたが、6隻艦隊の場合は数世代前のCPUになると負荷の増加を確認している。陣形選択時からの計測もありなのだが、6隻の正規空母・軽空母を有してる編集部内の提督人口を考えて、今回は没にしている。高い負荷を考えるとすべて空母でのベンチマークが理想的だ。空母がたくさんあるというユーザーは計測してみてもいいだろう。
Adobe FlashはCPUをぶん回す。そのため、当然ながら艦これもCPUが速いほど動作が速い……というか、仕様上の最高速度に近づく。最近のCPU群の傾向からすると、通信回りの状況も加味して27秒台~28秒が現実的な最高タイムといえる。そのあたりは上記表の通り、スペックの高いCPUの結果が、27秒台に集中していることからもわかるだろう。
余談だが、CPU以外でタイム差が生じる要素は、サーバーからのレスポンス、艦これサーバーまでの経路、LANカードの性能、タイム計測時の反射神経が主だろう。艦これサーバーまでの経路の場合、ASCII.jpがある飯田橋のビルの場合は27.8秒が上限値のようだといえる。
見ていておもしろいのは、CPUが最新に近づくほどCPU負荷が減っていることだ。いわゆる1MHzあたりの演算性能上昇だが、それが露骨に出ており、「Core2 Duo E8200」は27.3秒といいタイムを出しているが、CPU負荷は50%。今回でトップだった「Core-i7 3770K」は、26.4秒でCPU使用率8%。この差は大きい。「Xeon X5660」や「AMD FX-9590」に至ってはアイドル状態に近い。
このあたりのデータは、24時間ログインしており、かつ出先からもリモートで操作するユーザーに役立つのではないだろうか。
プレイ時の体感で「もっさり」と感じ始めるのは、編集部の提督たちの感想も踏まえると、33秒付近からになる。負荷として見ると、上記のベンチマークは艦これの中では、実は比較的軽い部類だ。
艦娘建造・ドロップ時のエフェクトや完全勝利時、母港操作のほうが重いのだが、いろいろなアクションごとにタイム差分、もしくはそれ以上の差が生じるため、操作をしている過程で「遅い」と感じてしまうわけだ。
そう考えると、何かしらで他のプレイ環境を見て、自分のプレイ環境が遅いと感じたのであれば、CPUを基準にマシン環境を更新するのが正解といえる。
下の動画は、「Phenom II X6 1055T」環境でのベンチマークルートを録画したものだ。画面の録画にはロイロ ゲームレコーダーを使用。採用理由は負荷が低いからであり、上記動画は上記ベンチマーク結果に近いタイムになっている。
この下の動画はARROWS Tab Wi-Fiの場合。Atom Z2760で負荷が掛かっているため、計測タイムより遅めになっているが、先の動画と比べてみると、処理速度の差は見た目でわかるはずだ。