「Windows Blue」と呼ばれていたWindows 8のアップデート版が、年内にも「Windows 8.1」として無償提供されることが明らかになった(関連記事)。
そして、正式提供を前にして、2013年6月26日(米国時間)から、米サンフランシスコで開催される同社主催の開発者向けイベント「Build developer Conference」(通称・Build)にあわせ、「Windows 8.1 public preview」版が公開されることも発表された。
Preview版は、Windows 8 および Windows RT向けに公開されるという。
Windows 8.1の発表は、5月14日(米国時間)に、米ボストンで開催された JP Morgan Technology, Media & Telecom Conference において、米マイクロソフトのWindows 担当チーフマーケティングオフィサー(CMO)兼チーフファイナンシャルオフィサー(CFO)のタミ・レラー氏が明らかにしたものだ。
今後数週間のうちに、さらなる情報をお届けできる
レラー氏は、その後、この内容をWindows Blogで公開(関連リンク)。Windows 8が、昨年10月26日の発売以来、6ヵ月間で1億ライセンス以上を販売したこと、全世界で2400機種のWindows 8およびWindows RT対応デバイスが登場したことに触れた。
また、Windowsストアのアプリケーションがこの6ヵ月で6倍に増加し、約7万のアプリケーションが提供されていることや、ダウンロード数が2億5000万件を超えたという実績を紹介。「これまでのWindows 8 の進展に満足している」とコメントしている。
その上で、「Windows Blue」と呼ばれていたWindows 8のアップデート版の正式名称が「Windows 8.1」となったこと、Windows 8ユーザーに対してWindows ストア経由で無償提供すること(コンシューマー向け)などを明らかにした。
レラー氏は、「Windows 8.1は、昨年秋に始まったWindows 8 の新たな『旅』のひとつの通過点になる。Windows 8.1によって、OEM パートナー各社とともに、次世代PCやタブレットを提供していくこと、そして、プライベートでもビジネスでも必要とされ、さらに進化が求められるエクスペリエンスを提供していくことになる」と語る。
現時点では、Windows 8.1において、どんな機能が提供されるのか、どの範囲までのアップデートが行なわれるのかといったことは、一切明らかになっていない。
詳細はBuildで明らかになるだろうが、レラー氏は、「今後数週間のうちに、Windows 8.1 に関するさらなる情報を皆様にお届けできる」とブログで言及しており、Build開催を前に、いくつかの情報が明らかになる可能性が高い。
一部には、Windows 8で見送られたスタートボタンが復活するのではないかとの見方もあり、どんな進化を遂げるのかが気になるところだ。
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