Windows 8.1のスタートメニューを試してみて、Windows 7以前のスタートメニューとは全く違ったものであることを確認した。では、マイクロソフトでも大きな変更点の一つに挙げていた「設定メニュー」の強化はどうか。
Windows 8.1ではモダンUIのメニュー項目に「パーソナル設定」が追加された。Windows 8でも25パターンという豊富な組み合わせから好みのものを選択できたが、Windows 8.1では「背景色」と「アクセントの色」を個別に設定可能に。背景色は324色、アクセントの色は216色から選択可能で、さながらカラーチャートのようだ。黒からかなり微妙な色合いの中間色までが用意され、「好みの色がない」ということはなさそう。
モダンUIから呼び出せる「PC設定」はかなり実用性の高いものに変わった。WIndows 8では「使用頻度の高い設定項目をある程度網羅」という印象だったが、Windows 8.1では設定が2階層になり、電源管理など従来コントールパネルからしていた設定も簡単にできるようになった。およそ思い浮かぶ設定のほとんどが変更可能で、コントロールパネルを呼び出す頻度が低くなりそうだ。
「Windows 8端末を買っても結局ずっとデスクトップモードで使っている」という声はよく聞くが、Windows 8.1のモダンUIは積極的に使ってみても良いと思う出来だ。考えてみればWindows 8はモダンUIを採用した初のOS。モダンUI2代目の8.1で磨きがかかり、ユーザー目線に立った使いやすいOSに進化したと言えるだろう。設定メニューの強化は、製品版の仕上がりに期待が持てる変更点だ。