業務や打ち合わせを含め、コミュニケーションの場としても活用
日本マイクロソフトの品川本社19階に、「One Microsoft Cafe」と呼ぶ社員食堂がある。
2011年2月に現在の本社に移転する前までは日本マイクロソフトには社員食堂はなく、同社が日本に上陸して以来初めて開設した社員食堂ともいえる。
すでに本社移転から1年半を経過したが、その間、東日本大震災の発生時には、日本マイクロソフト本社内に留まらざるを得なかった来客に対して、One Microsoft Cafeからの食事提供も行なわれたという。そして今では、社員同士のコミュケーションの場としても定着。社員食堂を設置した効果は大きいと、同社では自己分析する。
というのも、このOne Microsoft Cafeの特徴は、ランチタイムだけの利用だけでなく、日常も社員が仕事したり、社員同士の打ち合わせの場所として活用されている点が見逃せない。
同社では約2000人が勤務するが、スタッフ部門を除いては基本的にはフリーアドレス制を採用しており、自席を持たない。約60%の社員には自席がないのだ。そのため、業務でOne Microsoft Cafeを効果的に活用するといった社員も少なくない。
One Microsoft Cafeでは、午前8時30分から午後8時まで営業。広いテーブルやカウンター席、さらにはファミリーレストランにあるようなボックス席まで用意されており、仕事をする環境としても適している。ネットワーク環境が整備されているのはもちろんのこと、日本マイクロソフトの社員は、全員がPCから電話のやりとりを行なえる環境となっているため、特定の席にいる必要がない。One Microsoft Cafeで業務を行なっていても、なんら支障はないのだ。
さまざまな工夫の食事で“魅せる”
もちろん、One Microsoft Cafeでは、食事についてもさまざまな工夫が凝らされている。
通常、One Microsoft Cafeのランチは、ワンプレートを使用した「デリスタイル」となっており、野菜を中心としながらもボリュームに配慮したメイン料理が3種類、カレーや丼もの、麺類がそれぞれ1種類。さらに3種類のライス、2種類のスープ、5種類のサイドメニューが用意されている。
定食方式とは異なり、デルスタイルとすることで、おしゃれなスタイルで好きなメニューを組み合わせられるようになっているのが特徴だ。
そして、こうしたOne Microsoft Cafeならではの特徴を捉えた料理を紹介した本がこのほど刊行された。
「日本マイクロソフトの社員食堂 野菜たっぷり!デリレシピ63」(キラジェンヌ刊)がそれで、日本マイクロソフトが全面的に協力。One Microsoft Cafeを運営しているエームサービスがレシピに関する情報を提供。One Microsoft Cafeで食べることができる63種類のヘルシー料理を紹介している。
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