今年夏以降に登場するAndroidスマートフォンやタブレットは「Android 4.0」が主流になるだろう。現在Android 2.3のスマホを使っている筆者も(アップグレードで)4.0を使うことになる(?)のだから、今のうちに操作に慣れておかなければならない。
ということで、現在発売されている唯一のAndroid 4.0スマートフォン、NTTドコモの「GALAXY NEXUS SC-04D」(関連記事)を触ってみることにした。
OSが最新ならスペックも最先端の
「GALAXY NEXUS SC-04D」
GALAXY NEXUSのスペックを確認してみると、さすがに超高機能機となっている。まず、ディスプレーに4.7型の「HD SUPER AMOLED」(有機EL)パネルを採用している。しかも720×1280ドットの高解像度パネルであり、高精細かつ鮮やかな映像を堪能できる。
CPUにはデュアルコアの「OMAP4460」を採用。クロック周波数は1.2GHzと今時の最新スマホと同等で、昨年の前半に主流だったシングルコアのスマホと比べると処理速度は断然速い。ワンセグやおサイフケータイには非対応だが、テザリングやGPS、Bluetooth機能は完備しており、基本機能も十分だ。
本体サイズは幅68×奥行き8.9×高さ136mmで重量は138g。約9mmという薄さながらバッテリーは1750mAhと比較的大容量なのもうれしいところだ。
見た目は似てるが操作感が異なる
Android 2.3と4.0
外観は普通のAndroidスマホ……といいたいところだが、なんとなくスマートな印象。よく見てみると、ディスプレーの下にホームボタンなどがない。
これ、どうやって操作するんだろうと思いつつ、とりあえず側面の電源ボタンを押して画面をつけてみると、画面内にホームや戻るなどのアイコンがあった。タブレット端末向けのAndroid 3.0と同じだ。
ホーム画面は標準で「ランチャー」というアプリになっている。ホームなどのボタンがアイコンになっている以外、画面のUIは従来のAndroid 2.3とあまり変わらない。
ただ、メニューアイコンをタップすると、Android 2.3以前では「ホーム切り替え」や「本体設定」といったメニューが表示されるが、GALAXY NEXUSの場合は直近に起動したアプリの履歴が表示される。
また、ホーム画面を長押ししても「ショートカット」「ウィジェット」「フォルダ」の追加メニューは表示されず、壁紙の変更だけが可能。ショートカットやウィジェットの追加はアプリ一覧のメニューから行なうようになっている。
アプリ一覧では各アプリのアイコンに加え、ウィジェットとしてホーム画面に展開した姿が一覧表示され、その大きさも確認できる(3×3、というようにアイコンいくつ分のスペースが必要かが明記される)。大きさやデザインが「貼り付けてみないと分からない」従来のAndroidよりも使い勝手はよさそうだ。
一部のウィジェットについては、貼り付けた際にサイズを変更できる。すべてのアプリでサイズが変更できるわけではなく、GALAXY NEXUSに初期導入されているアプリで対応しているのは「カレンダー」や「Gmail」「Google+の投稿」「ブックマーク」など。これはかなりありがたい機能なので、いろいろなアプリでの対応を期待したい。
ホーム画面で面白いのは、配置したアイコン(アプリのショートカット)を簡単にまとめられること。あるアイコンをドラッグして別のアイコンの上にドロップすると、2つのアイコンが重なったような単一のアイコンになる。さらにこのアイコンに対して別のアイコンをいくつもドラッグ&ドロップして“まとめる”ことができるのだ。
で、このアイコンをタップすると、まとめられたアイコンが一覧表示される。普通に考えればアプリを用途やカテゴリー別(会社用アプリやプライベート用アプリなど)で整理できる便利な機能である。
ちなみに、PCでいうなら(デスクトップがアイコンで埋め尽くされるたびに)フォルダーをデスクトップ上に作ってそこに全部移動する、ということが楽にできる機能だろうか。そんな使い方が多くのユーザーに必要かどうかは分からないが、筆者には必要だと思う。