ドコモのアプリはどこまで対応している？
ドコモユーザーには必須の「spモードメール」
スマホや携帯からの移行時にとても役立つ「電話帳コピーツール」
とりあえず真っ先に入れておきたい「ドコモ あんしんスキャン」
筆者が現在所有しているスマホはGALAXY NEXUSと同じくNTTドコモの製品だ。Android 2.3スマホ用にはドコモから多数のオリジナルアプリが提供されているわけだが、それらはGALAXY NEXUSでも使えるのか？
別にすべてを使える必要はないが、個人的に必須と思われるのは、iモードケータイ時代から使っているアドレスのメールを受信するための「spモードメール」、ウィルス検出アプリ「ドコモ あんしんスキャン」、それにホーム画面アプリの「Parette UI」である。また、新旧の端末で電話帳データをコピーできる「電話帳コピーツール」もほしいところだ。果たしてこれらは使えるのだろうか。
まず、spモードメールは1月16日にGALAXY NEXUS版がリリースされ、spモードメールも受信できるようになった。これがあれば、iモード携帯電話、またはspモード対応スマートフォンで使用していたメールアドレス（●●●@docomo.ne.jp）を利用できる。
ドコモ あんしんスキャンと電話帳コピーツールは、ちゃんとGALAXY NEXUS用のものが用意されていた。ただし、本機はメモリーカードスロットがないので、spモードメールと電話帳コピーツールに関してiモードケータイからmicroSDカードでデータを移行することはできない。
あれ？ 特に電話帳コピーツールはデータ移行ができなければあまり意味がないじゃないか……。そこで、電話帳データを一旦PCにバックアップ（vCard形式）して、それをGALAXY NEXUSの本体メモリーにコピー。そのデータを電話帳コピーツールでインポートしてみる、という方法を試してみた。すると、ちゃんと電話帳データが移行できた。
spモードメールに関しても同様で、やや手間がかかるがPCを経由すれば移行自体は問題なく行なえた。そして、Parette UIは……ホーム切り替えアプリを探してみたが見当たらず。
試しにホームアプリを導入してみる。すると切り替えメニューが現れた
切り替えてみた。ただしエラーが出て切り替えられないものもあった
Androidマーケットで公開されているドコモのアプリの一部。結構多い
どうやら標準のランチャー以外のホームアプリは導入されていない様子。ドコモのParette UIやサムスンオリジナルの「TOUCH WIZ 4.0UX」も使えそうにない。
一応、Androidマーケットで公開されているホームアプリのインストールは行なえるが、ホームアプリ自体の数が少ないのが現状だ。
そのほか、情報サービスの「iチャネル」には対応しているが、電源管理を行なう「ecoモード」アプリなどはGALAXY NEXUSでは未対応。とはいえ、このまま非対応で終わるとは思えず、パレットUIも含めて順次対応していくのだろう。今後に期待だ！
GALAXY NEXUSのココが素敵！
設定の「開発者向けオプション」で「CPU使用状況を表示」をチェック
すると、画面右上にCPUの稼働率が棒グラフで表示される
最後に、個人的に「GALAXY NEXUS（Android 4.0）って素敵だ！」と思ったのは、CPUの稼働状況が表示できる機能。画面右上に、常にほどよいサイズでCPUの負荷状況を表示してくれる。
別にGALAXY NEXUSが遅いというのではなく（むしろ動作は機敏な印象）、筆者はPCでは常にリソースモニターを画面の端に立ち上げて、CPUの状況を横目で確認するのが習慣となっている。そんな筆者にはとてもうれしい機能なのだ。
また、NFC機能を利用してスマホ同士を近づけるだけでデータをやり取りできる「Androidビーム」や、「Wi-Fi Direct」規格に対応した機器同士で直接データをやり取りできる「Wi-Fiダイレクト」なども目新しい機能だ。対応アプリなどの環境が整っていないので、今のところあまり使うチャンスはなさそうだが、今後対応機器やアプリが増えていけば便利で素敵な世界を楽しめそうだ。
近距離無線技術「NFC」対応のスマホ同士を近づけるだけでデータの転送が行なえる「Androidビーム」
無線機器と1：1で直接接続する「Wi-Fiダイレクト」
画面ロックでは顔認証によるロック解除も可能
というわけで、現在必要と思われる機能は一通り揃っており、特に「最先端すぎて困る」こともなさそう。最新機能を一足先に手に試してみたい、という方にはぜひおススメしたいスマートフォンである。
