カスタマイズには不満も残る
2本指でのスクロール操作や、3本指での進む/戻る操作は快適で、実に自然な感覚で使えるのがいい。記者はノートパソコンのタッチパッドは、ほかに手段がない場合以外ほとんど使わないのだが、Wireless Touchpadはしばらくの間メインの入力機器として使ってみても、おおむね不満がないくらい快適だった。
さすがに写真編集やアクションゲームのように細かく正確な操作が必要な場面では、普段使っているトラックボール(M570)に手を伸ばすが、それ以外ではWireless Touchpadだけでも十分使いこなせた。慣れれば写真編集もできそうだ。
「もったいないな」と感じるのは、SetPointの設定項目が単純すぎることだ。SetPointを使うとWireless Touchpadの設定を変更できるが、同社のマウスやトラックボールに比べると単純な変更しかできない。例えば本体の左右ボタンだが、左右ボタンの入れ替えしかできない。また1~4本指での操作にしても、上下か左右操作の有効/無効の切替のみで、任意の機能を割り当てる設定はない。
1~3本指の操作については標準の機能で特に不満は感じないかと思うが、4本指操作についてはあまり使用頻度が高いとも思えず、マウスボタンのように任意の操作を割り当てられればと思う。SetPointの改良で対応可能かと思うので、今後の改良に期待したい。
少々気が早いがもうひとつ気になるのが、Windows 8が登場したときにWireless Touchpadは、タッチパネルの代わりに使えるのかという点だ。先に述べたとおり、Wireless TouchpadはWindows 7からマウスとして扱われている。この状態のままだと、Windows 8のStart Screenで導入される「画面の上下左右端からのスワイプ操作」を、タッチパネルのようには操作できないだろう。こちらもソフトウェアによる対応を実現してもらいたいところだ。
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