扱いはあくまでパッド
Windowsタッチには対応しない
盤面が大きく、最大4本指までのマルチタッチに対応するとあって、Wireless Touchpadを「タブレットやタッチパネル的に使えるかも……」と期待するかもしれない。しかしWireless TouchpadはWindows 7からは、あくまでマウスとして扱われている。
そのためWindows 7のタッチインターフェース機能「Windowsタッチ」は一切使えない。コントロールパネルで「システム」の項目を見ても、「ペンとタッチ」の欄はタッチパネルとして認識していない。例えばWindowsタッチ対応のタッチパネルなら、画面上でしばらく指を動かさずに押し続けていると指の周囲を輪が描いて、右クリック操作として動作するのだが、Wireless Touchpadで同じことをしても何も反応しない。小型のタブレットではなく、大型のタッチパッドであるわけだ。
Unifyingレシーバーに認識されれば、特に何もしなくてもWindowsの標準ドライバーだけでマウス代わりとして使えるようになるが、複数の指を使ったジェスチャー操作の設定を変えるには、ロジクールのマウス・キーボード設定ソフト「SetPoint」が必要となる。事実上必須のソフトだが、Wireless TouchpadにはソフトウェアCD-ROMが付属していないので、ロジクールのウェブサイトからダウンロードする必要がある。すでに同社のマウス・キーボードなどを使っていてSetPointを導入している人も、Wireless Touchpadを使う際には最新版にアップデートした方がいいだろう(古いバージョンでは対応していないため)。
複数の指を使い分けたタッチ操作は快適
Wireless Touchpadは1~4本指での操作に対応している。1本指ではマウスポインターの操作と盤面をタップしての左クリック(右はない)で、2~4本指での操作は以下のようになる。4本指では上下左右で操作が異なる点に注意したい。
Macに詳しい人ならピンとくるかもしれないが、これらの操作はMac用の外付けタッチパッドである「Magic Trackpad」によく似ている。さすがにまったく同じにするのは避けたのか、例えば2本指でのピンチイン/アウトは対応していない。
2本指での上下操作はマウスホイール操作と同様に働くようで、記者が試した範囲では「Adobe Photoshop Elements 9」や「Corel PaintShop Photo Pro X3」で上下スクロール操作をすると、マウスホイールの上下操作と同じく画像の拡大縮小操作になった。
3本指左右の進む/戻る操作は、Internet Explorer 9、Firefox、Chrome、そしてiTunesのストア画面で機能した。マウスボタンの進む/戻る操作に対応しているアプリケーションならば、同様に操作できると思われる。
4本指を上に動かした時のタスク切り替え機能は、同社のマウスやトラックボールでサポートされている、Expose風切り替え機能と同じ機能のようだ。また細かい話だが、4本指左右でのウインドウサイズのリサイズ機能はWindows 7標準の「Aeroスナップ」とは異なり、マルチディスプレー環境でディスプレー同士の境目にもきちんとスナップしてくれる。
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