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スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第7回

Android標準マップより機能が多い! キャリアの地図アプリ

2011年07月25日 17時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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機能が豊富だが多過ぎ?
ドコモの地図アプリ

 まず最初に結論を言ってしまうと、機能の豊富さではドコモの地図アプリが一番だ。ただし、現時点では10月31日までの無料トライアル版として提供されているが、11月以降はナビゲーションや乗り換え案内は月315円の「ドコモ地図ナビ」への申し込みが必要となる。

 タッチの反応は「△」としたが、ジェスチャーによって感触がやや異なる。一番使うであろうピンチ操作は指の動きにピタリと反応しているように感じた。ただし画面自体は滑らかに切り替わるのではなくぎこちない。

非常に機能が豊富なドコモ「地図アプリ」だが、11月以降はナビゲーション、乗り換え案内などが有料になる

 音声入力はGoogleの音声検索機能を使っている。また、キーワード検索は周辺検索になっているため、遠くの場所の地図を見たいときは一旦メニューを表示して、「地図」を選択しフリーワード検索から行なう必要がある。電子コンパスとスケールは最初から表示されている。ここはAndroid標準マップより便利だ。また標準マップではメニューしかなく実際には使えない「渋滞」情報の表示に対応している。現在地測定の精度については標準マップと特に違いを感じられなかった。

iPhoneのマップアプリのように地図上にピンを刺せるがやや反応が鈍い。また音声検索にも対応している

 表内では「地図の回転」が△になっているが、これはボタンで地図の回転をおこなうため。標準マップのように2本の指で操作できないが、無いよりはもちろんいい(ナビゲーション時は自動で回転する)。ピンを刺した場合、詳細情報の表示ができる(周辺検索や周辺の天気、最寄り駅を表示)のだが、意外と画面の切り替えに時間がかかった。通信状況の影響もあるかもしれないが機能が多いだけに、ときどき起きるぎこちない表示の切り替えや動作の遅さが気になってしまう。

 一方で興味深い機能が、地図に表示される「ランドマーク(3Dアイコン)」の表示。たとえば「東京スカイツリー」や「東京タワー」が地図上にアイコンとして表示されている。この機能、観光にも便利そうだ。また地図上にコンビニや「ドコモショップ」がアイコンで表示されるのも便利かもしれない。店舗検索をした際には「TV番組のロケ地」検索まである。最近の番組のロケ地や、過去のドラマ/役者の名前からロケ地を探し、地図を切り替えることができる。

ランドマーク(3Dアイコン)機能がなかなか楽しい。ドラマのロケ地なども検索できる

ゼンリンの「いつもNAVI」がベースの
ナビ機能はとにかく機能の充実がスゴイ

 ナビゲーション機能の充実っぷりはスゴイ。まず「カーナビ」と「電車・徒歩」の2種類のナビゲーションが可能。リルート(別のルートを検索)するときは、「おまかせ」「屋根が多い」「階段が少ない」「大通り優先」を選択できるうえ、ルート検索とナビゲーションのシミュレーション機能もある。シミュレーションのときにはナビの速度調整が可能だ。さらに設定でオービスの確認、ETCのみの利用、一般道と高速道で想定速度まで決められる。もうこのナビゲーション機能だけで、ひとつのアプリとして提供されていてもおかしくないと感じた。

ナビ機能はかなり強力。徒歩の場合は、階段や屋根が多いか少ないかも検索条件として設定できる

 乗換検索は、文字の細かさが気になった。ディスプレーの解像度が高精細というのもあるのだろうが、検索結果が表示されたると、パッと見た時、料金は? 何時に到着? といった部分がわかりづらい。しかし「早い」「安い」「楽な順」を選択できたり、検索結果の前後3件の表示が見られるのは、多機能な良い面。検索のし直しの手順が少なくて済む。また電車とバスの時刻表も検索できる。標準マップではバスの時間を調べようがないので、あると便利だろう。現在地周辺のバス停を探すこともできる。

端末に依存している部分もあるだろうが、乗換検索はパッと見が若干わかりにくい

バスの時刻表まで見られるのは便利だ

 圏外時の地図利用では、事前に地図をダウンロードする機能はない。キャッシュの情報を見られるだけだ。

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