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スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第6回

Androidの標準マップアプリはこんなスゴいことになっていた!

2011年07月20日 15時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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 スマートフォンの大画面と操作性による恩恵が大きなサービスの代表例がマップだろう。ケータイよりも画面が大きいので見やすいうえ、iPhoneやAndroidに標準で搭載されているマップアプリがとても使いやすい。

 普段からスマホを使っている人はもちろん気付いているだろうが、どちらのマップアプリもGoogleマップがベースになっている。では、iPhoneとAndroidのマップでは、機能や精度に違いがあるのだろうか? よく使うサービスだけに、どちらが便利なのか気になるところ。使い比べてみた。

左がiPhone、右がAndroidの標準マップアプリ。データ自体は同じGoogleマップベースだが、機能的には結構な差がある

同じ「マップ」アプリだが機能面では大きな差

 まずはiPhone 4と最新Android端末のドコモ「AQUOS PHONE SH-12C」を用意して(関連記事)、マップを起動してみた。そして、さまざまな機能を比較したのが下の表だ。

  iPhone 4 Android(SH-12C)
画面サイズ 3.5型 4.2型
画面解像度 640×960ドット 540×960ドット
航空写真
地形 ×
Wikipedia連携 ×
圏外での地図利用
マップの誤差確認 ×
地図の回転
Latitude連携 ×
現在地検索の精度
タッチの反応
ストリートビュー
距離測定 ×
電子コンパス
キーワード検索
カテゴリ検索 ×
経路検索
無線LANのみでの利用

 表示されている地図自体は同じだ。SH-12Cは画面サイズがiPhone 4の3.5型に対して、4.2型と大きいため、同じ縮尺で地図を見る場合、より広く見ることができる。一方、iPhoneは解像度が若干高いが(SH-12Cが540×960ドットで、iPhone 4は640×960ドット)、この差はほとんど感じない。

 マップはタッチ操作で簡単に拡大縮小が可能なので、実用上はディスプレーの性能はあまり関係なさそうだ。ただ“タッチの反応”という部分では、SH-12Cでピンチ操作をするときに若干敏感過ぎるようで、iPhone 4のようにはこちらの意図どおりのサイズでピタッと止まってくれない。これはアプリの差というより端末自体の差だが、他のAndroid端末でもときどき同様に感じる。

Androidのマップでは大まかな誤差を表示してくれる

 現在地検索の精度については互角という印象。どちらもGPSを使えるし、3Gをオフにして無線LANで通信をしているときでもかなり正確だ。もっとも今回テストしたのは都内なので、地方では状況が変わることはあり得る。このときAndroidのマップで便利なのが「誤差」を表示してくれる点。「誤差が20メートル程度」なのか「300メートル程度」なのかでは、やはり印象が違う。初めての場所で道に迷ったなんてときにも、誤差がどの程度あるのかわかると、だいぶ地図を見る目が変わるだろう。

 両機種とも圏外時については、基本はキャッシュが残っている部分の地図のみを表示する。ただしAndroidでは「Google Labs」が開発する試験的なサービスを利用でき、圏外でも利用できる地図のダウンロードが可能だ。そのため評価に差がついた。またストリートビューは両機種とも対応しているが、iPhoneの場合は縦画面で見られないので△。ストリートビューを使うと強制的に横画面になってしまう。ちなみにiPadなら縦画面のままで使える。

Google Labsの開発で地図データをローカルにダウンロードする機能が利用できる

 通常のマップと航空写真の表示は両機種とも当然可能だが、地形図はiPhoneは対応していない。こちらもiPadでは使える。

 機能面では圧倒的にAndroidのスマートフォンが充実しているが、それら機能が“使えるものか”どうかは別問題。そこでiPhoneとの比較もしつつ、Androidのマップを細かく見ていこう。

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