マップの中にWikipediaのアイコン
Androidのマップでは「レイヤ」という機能で、地図上にさまざまな情報を表示できる。ただし「渋滞状況」はメニューだけ。「航空写真」は写真だけでなく、iPhoneにもある「写真+地図」の表示も可能だ。地形はAndroid版とiPad版は同じだ。便利なのはWikipediaが表示できる点。Wikipediaの表示は、Google Earthを使えばiPhoneでも表示できるが、マップからは不可。ただしAndroidでもWikipedia内の詳しい情報を読む場合はブラウザーが起動する。
これらの表示はワンタッチでオン/オフが可能で、複数の表示を同時に利用することができる。たとえば「地形図」の状態で「Wikipedia」を使うといった具合だ。
マップ表示中にメニューを開き「その他」を選択すると、そのなかに「Labs」がある。「スケールバー」「測定」「地図をダウンロード」の3つの機能を試験的に提供しており、ワンタッチで使うことができる。どの機能もiPhoneのマップにはない。「スケールバー」は地図の拡大縮小に合わせて単位もすぐに変わるので、なかなかうまくできているように感じる。「距離」はメジャーのアイコンをタッチして、地図上の2ヵ所をタップすると、直線上の距離を計測する。3点、4点と増やしていくと距離が足されるので、たとえば四角い建物なら4点タップすることで周囲の長さがわかる。
地図のダウンロードはデータがほしい場所を長押しすると、そのエリアの地図データをダウンロードする。ダウンロードする際は事前に通信圏内にいる必要がある。しかし、見知らぬ場所などに行く場合は、SH-12CとiPhoneはともに画面キャプチャー機能があるので(どちらも電源+ホームキー)、事前にそれで撮影しておくという手もある。とはいえ、Androidのスマートフォンは画面キャプチャー機能が無いのが一般的なので地図をダウンロードできるのは心強い。
ピンチよりもタップがいい?
ぐるっと地図を回転させることも可能
SH-12CはiPhone 4よりもピンチの反応が若干劣ると書いたが、大きく地図のサイズを変更する場合は特に問題にはならない。微妙にサイズを変更したいときはダブルタップが便利だ。拡大のみだが、少しずつ拡大してくれるので微調整にいい。ちなみにiPhoneでも同じことができる。
一方、Androidにしかない操作としては地図の手動による回転がある。2本の指を置いてそのまま指を回転させてみると、地図がぐるーっと回る。文字の向きは変わらないので、進行方向を上にしたい、なんてときに使うと便利だ。このときコンパスが表示されているので、地図をグルグル回しても、常に北がどちらかわかる。
コンパスの表示は現在地検索のボタンを2回タップすればいい。これはiPhoneも同じだが、iPhoneではコンパスのアプリが別になっているのに対し(このとき端末の向きを示して画面がグルグル回るため、表では△とした)、Androidはマップに一緒に表示される。AndroidはマップにさまざまなGoogleの関連サービスを取り込んでいるのだ。
また現在地検索のアイコンをタップすると、それまでの平面の地図が斜め上から見る形になり、ビルの高さがわかる立体的な地図に変化する。住宅まで立体的になるわけではないが、病院や商業施設などが立体表示されるので、地図で建物の大きさを把握するのに役立つだろう。
地図を動かしていると、ページの切り替えが発生するが、これはiPhone、Androidで特に違いはない。それぞれ3G回線ならソフトバンクモバイルとNTTドコモのネットワークを使うわけだが、都内ということもあってか差を感じることはなかった。滑らかに動くという意味ではケータイよりはるかに使いやすい。
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