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スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第6回

Androidの標準マップアプリはこんなスゴいことになっていた!

2011年07月20日 15時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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地図の長押しで細かい違いを発見

 地図上を長押しすると、iPhoneではピンが刺さりその地点の情報が表示される。Androidでもピンは刺さらないが機能自体は同様だ。詳しい情報を開くと、画面が大きく違う。まずiPhoneでは、Androidにない「連絡先」「ブックマーク」に追加する機能がある。一方のAndroidには、現在地からの距離や、スターをタッチしてお気に入り登録する機能もある。またどちらもここからストリートビューを表示可能だ。

マップ上で長押しすることで、その地点の情報が得られるのはiPhoneもAndroidも同じ

 ストリートビューは前述したとおり、Androidでは縦画面のまま使える。一方、iPhoneは横画面表示だけだが、画面の右下に地図上ではどの方向を見ているのか表示してくれる。この機能はAndroidにはない。その代わりAndroidにはペグマンを移動させて、瞬時にストリートビューの画面を遠くの場所に切り替える機能がある。このときのアニメーションはかなり楽しい。

Androidのストリートビューではペグマン(人形型のアイコン)を移動させるだけで、一気に遠くの場所に移動できる

 検索機能も違いが大きい。両機種ともフリーワードでの検索が可能だが、同じ地域で同じキーワードで検索しても、少し違う結果が出ることがある。どちらかが検索結果が多いというわけではなく、キーワードやちょっとした表示範囲の違いによる誤差だろう。ただしこの検索結果で表示された店舗情報を見てみると、大きな違いがある。先ほどの長押しと同じく、現在地からの距離の表示、店に評価(星)を付ける、関連店舗やスポットの紹介までこなすのがAndroidだ。またLatitude用に「ここにチェックイン」機能がある。

 Latitudeは連絡先やメールアドレスから友人を指定し、自分の場所を共有したり、相手の現在地を知るための機能だ。これがAndroidのマップアプリには内蔵されている。相手に共有リクエストを送り承認されれば互いの位置が地図に表示される。iPhoneではマップとは別のアプリから同様のことが可能だが、 アプリ内にあることでAndroidでは利用しやすい。チェックイン機能は、店舗に入ったときにLatitudeの友人などに伝える機能で、同じチームやサークル、仲のよい友人同士、もちろん家族でも利用している人同士なら便利そうだ。

 カテゴリー検索も「プレイス」の機能がAndroidのマップに内蔵されているため利用できる。周辺のレストラン、カフェ、居酒屋などを検索できる機能だが、クチコミ情報も確認でき、飲食店であれば予算や営業時間、ぐるなびや食べログとの連携なども表示。Androidのマップアプリ1本が複数アプリの役割を兼ねている印象だ。

「プレイス」機能ではスポット情報などが得られる

経路検索ではAndroidに「ナビ」機能がある

 マップの重要な機能に「経路検索」がある。iPhoneは画面下のボタンをタップするだけで切り替える。Androidはメニューを開いて切り替え。出発地と目的地を登録する点、現在地が自動的に出発地に入力される点、「クルマ、鉄道、徒歩」の経路検索ができる点は同じだ。

 ただ使い勝手ではiPhoneのほうが上回る面もある。iPhoneでは経路検索後、所要時間と距離などが表示され、それを3つの移動方法のボタンをタッチすることで、すぐに切り替えてそれぞれの移動方法の結果を見ることが可能だ。一方のAndroidは経路と移動方法を決めてから経路検索をし、その際画面が切り替わり、ルートの詳細を表示したあとに移動方法を変更できる。たとえばクルマで行くか、徒歩で行くか迷っているような場所では所要時間をすぐに切り替えられるのはiPhoneということになる。

経路検索は基本的に同じように使えるが、Androidについてはあらかじめ移動手段を選択する必要がある

 どちらの経路検索でも、地図上にルートが表示され、重要ポイントでは「右折する」といったメッセージが出る。しかしiPhoneにはナビ機能がないのに対し、AndroidにはBeta版だが用意されている。GPSが使えるルートであれば女性の声でナビが行なわれる。

無料の標準マップアプリで簡易カーナビとして使えるのはAndroid側の大きなメリットだ

 鉄道の場合は、時間変更の部分が特殊で、これはiPhoneのほうが見た目にもわかりやすい。Androidの場合はそもそも変更部分の表示が小さいのが残念だ。


多くの機能をスムーズに使えるAndroidのマップ

 マップでほとんどの人が使うであろう現在地検索、目的地検索、経路検索では、iPhoneとAndroidのどちらを使っても特に問題はなさそうだ。気になるとすればAndroidのマップは機能が多過ぎる点だろう。しかし今回使っていても「機能が多くて複雑過ぎる」とか「使いにくい、わかりにくい」という印象は受けなかった。唯一あるとすれば、経路検索のあたりになるが、このせいでマップを使わない、なんていうほどの大きな不便さではない。

 プレイスやLatitudeを合わせたAndroidのマップは、地図機能にこだわるユーザーから、初心者まで多くの人が簡単に使いこなせるうえ、満足度も高いサービスといえそうだ。


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