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西田 宗千佳のBeyond the Mobile 第70回

新世代ThinkPad X1は究極の「モバイルノート」か?

2011年05月26日 12時00分更新

文● 西田 宗千佳

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 ThinkPadに新しいシリーズが登場した。その名は「ThinkPad X1」。新しいボディーと新しいコンセプトによるノートパソコンだ。これまでの「X」シリーズとどう違うのか? モバイルノートとしての使い勝手はどうなのか? 同機の実力を確かめてみた。

 なお今回試用したのは、ラインナップの上位モデルにあたる「129128J」である。

ThinkPad X1

サイズは意外と大きい?
既存のThinkPadとは違うテイスト

 これまでThinkPadの「X」といえば、全ラインナップの中でも「モバイル性」にこだわったシリーズだった。常に最小だったわけではないが、ここ最近はThinkPadの中でも、コンパクトな製品を指す場合が多かった。例えば現行製品である「ThinkPad X220」は、そのような位置付けといっていい。

 だが今回のX1はちょっと違う。ディスプレーは13.3型だが、外形サイズはより大きい。X220に比べて横幅は3cm以上広く、14型ディスプレーを採用した「ThinkPad T420s」と比べても、7mm程度小さいだけだ。ディスプレーの周囲には太めの「枠」がある印象で、Xの名前から感じる「コンパクト」という印象はない。重さも約1.69kgだから重めだ。

 だが「とにかく小さいノート」という、「X」の型番から来る第一印象を置いて考えると、X1のボディーデザインはなかなかに洗練されたものだ。ボディーは薄く、ディスプレー面もガラスを全面に押し出したフラットなものだ。

 本体側面は斜めにカットされていて、ここも高級感の演出に一役買っている。主な端子類は背面にあるが、それに加えてサイドにも用意されている。このサイドの端子は、樹脂製のカバーで隠れるデザインになっていて、不必要な時には目立たないように工夫されている。

本体左側面。中央のカバー内にUSBとヘッドセット端子がある

本体右側面。左から無線系オン/オフスイッチ、SDカードスロット

カバー内のUSB端子およびヘッドセット端子。使用しない時はプラスチックのカバーで隠れる。従来のThinkPadでは見られなかったギミック

本体背面。左から有線LAN、USB 3.0、HDMI出力、Mini DisplayPort出力、USB 2.0/eSATAコンボ、電源コネクター

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