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西田 宗千佳のBeyond the Mobile 第66回

Honeycombタブレットの実力は? auのXOOMをチェック

2011年03月24日 12時00分更新

文● 西田 宗千佳

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 他方で操作性や使い勝手は、スマートフォンで慣れた2.x系のAndroidとは相当違うことに戸惑う。だが、決して使いにくいものではない。特にGmailを始めとしてGoogleが用意したアプリケーション群は、広い画面に合わせてUIがかなり大きく変わっており、より使いやすくなった。各種アラートの通知領域は画面右下になり、かなりパソコン的(というかWindows的)になった印象だ。だがこの画面サイズなら、間違いなくこちらの方が使いやすい。

ウェブブラウザーの画面。サイズが大きいこともあって非常に見やすい。試用機ではまだFlashが動作していなかったが、出荷後にダウンロード可能になる予定だという

設定画面。項目や操作方法そのものは2.x系と似ているが、UIは大きな画面に合わせて変更された

GoogleMap。プロセッサーパワーがあるためか、とても動作が速くて快適だ

Honeycomb用「Gmail」。広い画面を生かし、パソコン用メールソフトに近い操作性になった。このあたりの変化は、iPhoneとiPadでのメールアプリの変化と同様だ

こちらはHoneycomb用のAndroidマーケット

Honeycomb用YouTube。サムネイルが立体的に配置されるのが特徴

Honeycomb用のミュージックプレイヤー。画面構成は2.xのものとは大きく異なる

 特に大きく異なるのは、文字入力の方式だ。画面が大きくなっていることもあり、文字入力はQWERTY方式のソフトウェアキーボードが中心となる。このあたりはiPhoneとiPadの関係に近い。

ソフトキーボード。iPadのそれにかなり近い印象。推測変換の候補はキーボードの真上に出る

 XOOMの場合、標準の日本語入力ソフトとして組み込まれていたのは、iWnnだった。小さい画面では文字選択も非常に厳しかったが、画面サイズが変わったこと、カーソルのデザインが大幅に変更されて見やすくなったことなどから、文字入力も快適になった印象を受ける。

Gmailでの文字編集画面。カット&ペーストの際のカーソル表示がわかりやすくなっている

 XOOMの広い画面は、ウィジェットを配置して利用するのにも向いている。Androidではホーム画面をカスタマイズしている人も多いと思うが、Honeycombではホーム画面にウィジェットを置いて、必要な情報を素早くチェックする、という設計方針が貫かれている印象が強い。

 iPadは「使う時だけ起動する」という印象だったが、XOOMのようなHoneycombを使ったタブレットは「メール着信音があった時に起動する」「一定時間おきに起動してみて、最新情報をチェックする」といったスタイルが似合いそうな印象をうける。

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