auが追加発表した春モデルは、Android搭載のハイエンドなスマートフォン「htc EVO WiMAX ISW11HT」とタブレット「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」の2機種。スペックなどは速報記事(関連記事)をご覧いただくとして、ここでは本体や画面写真を中心としたファーストインプレッションをお伝えしよう。
国内初のWiMAX対応スマートフォン
「htc EVO WiMAX ISW11HT」
WiMAX対応にも対応したスマートフォンは国内初だ。接続先表示は「KDDI」となっているが、実際にはUQコミュニケーションズのネットワークを利用しており、KDDIはMVNOとして実際のサービスを提供する。
スペック上の通信速度は下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsだが、関係者によるとISW11HTのチップ性能もあり、そこまで高速ではなく「実測で下り15Mbps程度」だという。それでも3Gネットワークに比べると、ずっと高速で体感速度も上だ。
端末には専用ウィジェットを標準搭載しており、ホーム画面からワンタッチでWiMAXのオン/オフを切り替えられ、大変使いやすい。接続の優先順位は無線LAN→WiMAX→3Gの順。まず無線LANへ接続しに行き、それがつながらなければWiMAXや3Gの接続を試みる。
3大キャリアのスマートフォンで唯一テザリングに標準で対応する点も大きな特長だ。1台でスマホにもモバイル無線LANルーターにもなる。無線LAN対応PCやゲーム機などを同時に最大8台接続可能。WiMAX/3Gのどちらでもテザリング可能で、自由度が高い。
ほかのWi-Fi端末からはアクセスポイントとして認識され、iPhone 4でも問題なく接続することができた。WiMAXを利用した月は「+WiMAX」利用料として525円が請求されるほかは、追加料金が一切かからないのでとても良心的だ。ただし、3Gによる通信量が1ヵ月で5GBを超えた場合は、その月内で通信速度が制限される。
「キックスタンド」というメタル製の跳ね上げ脚が背面にあり、机の上で動画や音楽を再生する際などに便利そうだ。また、薬指と小指の間に挟むようにして本体を持つと、通話時の落下防止になる。なお、角度調整は不可。
背面カバーを取り外すと、内部はバッテリーパックまで赤で統一され、結構派手だ。背面カバーを取り付けたときにカメラレンズのまわりに赤がチラリと見えるのもかっこいい。なお、バッテリーパックは取り外せるが、SIMカードは取り外せないというか存在しない。microSDカードはバッテリーパックの奥にあり、右上のレバーを引き出して取り外す。
ウェブブラウザーはFlash 10.1に対応し、Flashを使った動画サイトなどを閲覧できる。ただし「ニコニコ動画」でいくつか試してみたところ、コメントはちゃんとスクロール表示されたが、映像はうまく表示されなかった。
底部にHDMI端子とmicroUSB端子を搭載するが、ストラップホールはない。ボディーは幅67mmとやや横幅が広いが、厚さは12.8mm。比較的薄いので、男性なら片手で持っても落とす心配はない。
液晶の解像度はワイドVGA(480×800ドット)。4.3型と画面サイズが大きいため、ズームしなくてもウェブの文字がギリギリ読み取れる。もちろんマルチタッチにも対応する。