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西田 宗千佳のBeyond the Mobile 第66回

Honeycombタブレットの実力は? auのXOOMをチェック

2011年03月24日 12時00分更新

文● 西田 宗千佳

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 今回試用するのは、auのタブレット端末「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」(以下XOOM)だ。今年は大量のAndroid採用タブレットが登場すると見られているが、XOOMはその先駆けとなるモデルであり、同時期に登場する(日本ではまだ発売日がはっきりしないが)「iPad 2」のライバルにあたる。

MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M

 Android搭載タブレットのこれからを占う意味でも、XOOMの使い勝手を確かめてみよう。

サイズ感は初代iPadと同等
通信方式はWi-Fiのみ

 XOOMはOSにAndroidを採用したタブレット端末である。と言ってもご存じの方も多いように、採用しているAndroidのバージョンはAndroidスマートフォンとはちょっと違う。タブレット端末への最適化を本格的に進めた「Android 3.0」(コード名Honeycomb)を使っている。

 XOOM発売と同時期に、NTTドコモからも「Optimus Pad L-06C」(LG電子製)が発売予定のほか、東芝や台湾ASUSTeK、台湾HTCなどもHoneycomb搭載タブレットの製品化を進めている。つまりXOOMを始めとした今春のAndroid搭載タブレットは、「Honeycombの第1世代製品」というグループに属することになる。

 Honeycombの操作性については後述するとして、まずはXOOMのハード面の特徴を見てみよう。

週刊アスキーより一回り小さい本体。ワイド画面なのでちょっと細身な印象

 ディスプレーサイズは10.1型ワイドサイズで、解像度は1280×800ドット。「縦横比が異なるiPad」という印象だ。重量も約700gなので、初代iPad(Wi-Fi版で約680g)と大差ない。手で持ってみた感じもあまり変わらない。縦に持った時に、少し細身になるので持ちやすい印象を受けたが、まあ好みのレベルだろう。厚みもほとんど差はない。

初代iPadとサイズを比較(左写真は下、右写真は左側がXOOM)。縦横比は異なるが、極端な違いはない。液晶ディスプレーの発色傾向が大きく異なる点に注目

 厚みがiPadと差がないということは、iPad 2と比べるとちょっと厚い、ということになる。ディスプレー画質は色温度が低めで、iPadに比べると見劣りする印象だ。とはいえXOOM単体で見る限り、大きな問題を感じるものではない。

左がXOOMで右がiPad。ほんのちょっとXOOMの方が薄い

 モトローラは日本以外の市場では、XOOMの3Gモデム内蔵モデルとWi-Fiのみモデルの両方を商品化している。しかし、auが日本市場向けに展開するのは、3Gを内蔵しないWi-Fiモデルのみである。それを携帯電話事業者のauが売る、というのもちょっと奇妙な感じがするが、XOOMは「テザリング対応端末である『htc EVO WiMAX ISW11HT』のコンパニオン」という扱いでもあるという。

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