今回試用するのは、auのタブレット端末「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」(以下XOOM)だ。今年は大量のAndroid採用タブレットが登場すると見られているが、XOOMはその先駆けとなるモデルであり、同時期に登場する(日本ではまだ発売日がはっきりしないが)「iPad 2」のライバルにあたる。
Android搭載タブレットのこれからを占う意味でも、XOOMの使い勝手を確かめてみよう。
サイズ感は初代iPadと同等
通信方式はWi-Fiのみ
XOOMはOSにAndroidを採用したタブレット端末である。と言ってもご存じの方も多いように、採用しているAndroidのバージョンはAndroidスマートフォンとはちょっと違う。タブレット端末への最適化を本格的に進めた「Android 3.0」(コード名Honeycomb)を使っている。
XOOM発売と同時期に、NTTドコモからも「Optimus Pad L-06C」(LG電子製)が発売予定のほか、東芝や台湾ASUSTeK、台湾HTCなどもHoneycomb搭載タブレットの製品化を進めている。つまりXOOMを始めとした今春のAndroid搭載タブレットは、「Honeycombの第1世代製品」というグループに属することになる。
Honeycombの操作性については後述するとして、まずはXOOMのハード面の特徴を見てみよう。
ディスプレーサイズは10.1型ワイドサイズで、解像度は1280×800ドット。「縦横比が異なるiPad」という印象だ。重量も約700gなので、初代iPad(Wi-Fi版で約680g)と大差ない。手で持ってみた感じもあまり変わらない。縦に持った時に、少し細身になるので持ちやすい印象を受けたが、まあ好みのレベルだろう。厚みもほとんど差はない。
厚みがiPadと差がないということは、iPad 2と比べるとちょっと厚い、ということになる。ディスプレー画質は色温度が低めで、iPadに比べると見劣りする印象だ。とはいえXOOM単体で見る限り、大きな問題を感じるものではない。
モトローラは日本以外の市場では、XOOMの3Gモデム内蔵モデルとWi-Fiのみモデルの両方を商品化している。しかし、auが日本市場向けに展開するのは、3Gを内蔵しないWi-Fiモデルのみである。それを携帯電話事業者のauが売る、というのもちょっと奇妙な感じがするが、XOOMは「テザリング対応端末である『htc EVO WiMAX ISW11HT』のコンパニオン」という扱いでもあるという。
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