高負荷作業にも耐えうる性能
それでは、本体性能を見ていきたい。PC全体の性能を計測するために、おなじみの「CrystalMark 2004R3」を使用した。
評価機はArrandale世代のCore i3-380Mを搭載し、2コア/4スレッドに対応しているため、CPU性能を表すALU値(整数演算速度)が「31141」、FPU値(浮動小数点演算速度)は「30694」をマークした。上位シリーズのCore i5-520M(2.40GHz)の数値に迫っている(関連記事)。
静音モードで高負荷時でもほぼ無音
本製品では、独自ツールにより「静音モード」という機能を用意している。これは、CPUの動作周波数を下げることでCPU温度を低く保ち、冷却ファンの回転数を抑えるというもの。機能を有効にするには、キーボード上部にあるタッチ式ボタンのなかにある、静音モードボタンを長押しする。
では、実際にどの程度の動作周波数まで抑えられているのか調べてみたい。調査にあたり、CPUストレスソフトの「Prime95」を使用し、タスクマネージャーでCPU使用率が100%となる付加をかけ続け、CPU情報を表示する無料ソフト「CPU-z」で動作周波数を監視した。
まず、静音モード無効時を計測を実施。こちらは当然ながら、「2527.1MHz」と最大周波数で動作していた。ここで静音モードボタンを押すと動作周波数が「931.4MHz」と約1/3まで低下した。
静音モード状態で「CrystalMark 2004R3」を実行すると、こちらも同様にCPU性能を表すALUとFPUも約1/3まで低下している。本製品はCPU内蔵グラフィックスを用いているため、グラフィックス性能の値も低く抑えられている。
肝心の静音性は非常に良好だ。「Prime95」でCPUに極度の高負荷をかけた場合、通常時ではすぐにファンが高回転状態になる。高回転状態でも、通常のオフィス環境の場合、特に騒音は気になることはなかったが、静音モードでは終始アイドル状態のような低回転を保っており、ファンの音には気づかなかった。
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