ユーザー参加型のサイトは昔から多く、その形態も掲示板やチャット、アンケート、読者投稿と多種多様だ。そうしたインタラクティブ(双方向的)なサイトは、管理人の手を離れて大いに盛り上がることもあれば、予想外の方向に進んでいき、サイト開設当初のコンセプトとはかけ離れた姿になるものも珍しくない。
その中で特筆すべきクオリティを誇るサイトがある。読者のファミコンゲームの思い出を募る、深田洋介氏の「思い出のファミコン」だ。年代やファミコンとの付き合い方が違う数多の読者の「思い出」は、サイト内で表記統一され、文章も読みやすい。すべてのエピソードは、深田氏の編集や校正を経てアップされているからだ。
ただの趣味として続けているサイトに、なぜそこまで手間をかけるのか。顔の見えるインターネット 第87回は、そんな深田氏の熱いアウトプットと、インラクティブへのこだわりにスポットを当てた。
思い出のファミコン
タイトル通りに、多くの人のファミコンについての思い出が詰まったサイト。2003年1月に開設。ピーク時には月間20万アクセスを誇り、現在も月7~8万のアクセスをキープしている老舗サイトだ。
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