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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第69回

「新聞は1日3時間」社会派ブロガー・ちきりん氏の少女時代

2010年04月05日 12時00分更新

文● 古田雄介

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ソーシャルブックマークサービス「はてなブックマーク」で150以上のブックマーク数を誇るエントリーを連発する人気ブログ「Chikirinの日記」。ブログの主・ちきりん氏の正体に迫った

 サイトの知名度を上げるには、キャッチーなコンテンツを前面に押し出したり、有名サイトにリンクを張ってもらうなどの「営業」が一般的。だが、ひたすら記事を書き続け、自然発生的に注目度を上げるサイトやブログもある。その典型例が「Chikirinの日記」だ。

 Chikirinの日記は「おちゃらけ社会派」を自称するちきりん氏が、時事問題や社会情勢について毎回独自の切り口で論じるブログだ。その説得力やユーモアが草の根的にファンを増やし、数百単位の「はてなブックマーク」を稼ぎ、1日3万PV超のアクセス数を誇るまでに成長した。

 長文のテキストを主体としたコンテンツで、ブログ発足時は管理人の知名度もゼロ。そして、ちきりん氏自身も特にヒットを望んでいなかったという。それでも結果的に人気ブログとなった背景を探っても、「記事の優秀さ」、これしか見あたらない。

ちきりん氏のプロフィール。メディアに露出する際も、実社会での姿を公開しない姿勢を貫いている。その匿名性と文章のテイストから男性説まで流れた

 ちきりん氏は報道機関ともシンクタンクとも無縁の仕事をしてきたという。では、どうやってここまで秀逸な記事を書いているのか? 顔の見えるインターネット 第69回は、そんな同氏の知られざるバックグラウンドを探った。

Chikirinの日記

 2005年3月にスタートしたブログ。週5回ぺースの更新を続けている。スタート時から現在まで、ジョークを織り交ぜながら、時事問題などにからめた論説をフランクに語るスタイルを貫く。ときおり記事末尾にはさまれる「そんじゃーね」という一言も特徴。2008年中旬頃にアクセス数が急増し、2010年3月に初の月間100万PVを達成している。

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