サイトの知名度を上げるには、キャッチーなコンテンツを前面に押し出したり、有名サイトにリンクを張ってもらうなどの「営業」が一般的。だが、ひたすら記事を書き続け、自然発生的に注目度を上げるサイトやブログもある。その典型例が「Chikirinの日記」だ。
Chikirinの日記は「おちゃらけ社会派」を自称するちきりん氏が、時事問題や社会情勢について毎回独自の切り口で論じるブログだ。その説得力やユーモアが草の根的にファンを増やし、数百単位の「はてなブックマーク」を稼ぎ、1日3万PV超のアクセス数を誇るまでに成長した。
長文のテキストを主体としたコンテンツで、ブログ発足時は管理人の知名度もゼロ。そして、ちきりん氏自身も特にヒットを望んでいなかったという。それでも結果的に人気ブログとなった背景を探っても、「記事の優秀さ」、これしか見あたらない。
ちきりん氏は報道機関ともシンクタンクとも無縁の仕事をしてきたという。では、どうやってここまで秀逸な記事を書いているのか? 顔の見えるインターネット 第69回は、そんな同氏の知られざるバックグラウンドを探った。
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