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最新パーツ性能チェック 第103回

新アーキテクチャのRadeon HD 6900シリーズの実力は?

2010年12月19日 02時00分更新

文● 宇野 貴教

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 Direct X10世代の「3D Mark Vantage」はテッセレーションが使われていないため、HD 6970が伸びないかと思われたが、意外なことにHD 5970との差は「3DMark11」よりも縮まっている。アーキテクチャの変更により並列処理の効率が高まったことなどが影響していると思われる。

3DMark Vantage GPU Xtreme設定

3DMark Vantage GPU Xtreme設定(単位:score) better→

 最後に消費電力を見てみよう。HD 6970、HD 6950ともにアイドル時の省電力性は良好である。だが、HD 6970のピーク消費電力はHD 6870と比較して約70Wも差があり、最近のRadeon HDシリーズとしてはかなり高めになっているのは残念なところだ。ただし、HD 6950のほうはHD 6870とのパフォーマンス差を考えれば妥協できる消費電力増に収まっており、消費電力とパフォーマンスのバランス重視であればなかなか魅力的だ。

消費電力

消費電力(単位:W) ←better

着実なパフォーマンスアップ
HD 6970は消費電力がややネックか?

 Radeon HD 6970、RadeonHD 6950ともにすでに発売は開始されており、価格はHD 6970が4万円台前半、HD 6950が3万円台前半となっている。HD 6970は消費電力がやや気になるところではあるが、パフォーマンスはこの価格帯の製品を欲するユーザーが満足できるレベルを満たしている。Radeon HD 5870やHD 5850を使っているならば、買い換えを考慮していいだろう。
 Radeon HD 6950は、まだ市場に残っている同価格帯のRadeon HD 5870と悩むところであるが、Direct X11を視野に入れるとHD 6950のほうが将来性があると言えるだろう。

Radeon HD 6970は消費電力がやや気になるところではあるが、パフォーマンスはこの価格帯の製品を欲するユーザーが満足できるレベルを満たしている。Radeon HD 6950はDirect X11を視野に入れると将来性があるだろう


【取材協力】

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