「自殺サイト」という文字を目にしたとき、どんな言葉が頭によぎるだろう。
「怖い」「暗い」「近寄りたくない」――そんな思いがあっても無理はない。だが、いわゆる「自殺サイト」を運営する人々は、その気持ちを和らげたり解消する「憩いの場」を提供したいと考えている場合が多い。そしてそのサイトを訪れれば、互いに励まし合ったり、気分を落ち着けたりできる優しい光景があることに気づくはずだ。
その本質を知った東京大学大学院の末木 新氏は、「自殺 臨床心理学」というサイトの運営を始めた。そこには研究知識と臨床経験に基づいた、インターネットと自殺に関する質の高い情報が、わかりやすい言葉で掲載されている。
読者ターゲットは、死を考える人、相談された人、身近な人を亡くした人、そして「自殺サイトを誤解している人」(末木氏)だ。顔の見えるインターネット 第84回は、そんな末木氏に自殺サイトが持つ本当の効果について話を聞いた。

この連載の記事
-
最終回
トピックス
アンサイクロペディア“中の人”が語る、ユーモアの難しさ -
第99回
トピックス
マスコミが報じない“カルト”を記事に 「やや日刊カルト新聞」 -
第98回
トピックス
「もし森ガールが森へ入ったら」アサイさんの超地道な努力 -
第97回
トピックス
死刑は必要? 冷静に考えるためのWeb資料室「刑部」 -
第96回
トピックス
NTT研究者が“錯覚”サイトにかける純粋な感情 -
第95回
トピックス
ネットの「熱さ」、現代アートに――藤城嘘とカオス*ラウンジ -
第94回
トピックス
諸君!革命的美人ブロガー安全ちゃんに刮目せよ! -
第93回
トピックス
探検コムの「広く浅く」が深すぎる! -
第92回
トピックス
金髪ギャル語でニュートリノ、Shoさまが熱い! -
第91回
トピックス
「計画断水」知ってる? ネットで日本の昭和を振り返る -
第90回
トピックス
電子書籍を紙で売る! 「コトリコ」挑戦への道 - この連載の一覧へ