米シスコシステムズとGlobal Business Network(GBN)社が今年8月に発表したレポート「The Evolving Internet」では、2025年までに50億人がインターネット利用者になると予想している。
統計局のページの情報によれば、2025年での世界の人口は80億人を記録するだろうと予測。つまり半数以上となる世界の8人に5人(62.5%)がインターネットに触れるだろうとの予測だ。
「Internet World Stats」によると、現在のインターネット利用者は19億6650万人。これは世界人口68億4500万人のうちの28.7%に相当する。2000年末の時点でのインターネット利用者は3億6100万人弱だったので、10年間でインターネット人口は5.4倍になったわけだ。
「あと15年でインターネット利用者数が今の2.5倍になる」というと不可能ではなさそうだが、「世界の人々の半数以上がインターネットを利用する」というと眉唾ものかもしれないとも思う。
前述のThe Evolving Internetでは、「高所得者以外の人が利用できるようになり、キーボードを使わないネットデバイスが普及し、様々な方法でネットを利用するようになる」と書いてある。
高所得者とは先進国地域の人々であろう。米Forrester Research社が昨年発表した「インターネット利用者は2013年までに22億人となる」というレポート(Global Online Population To Hit 2.2 Billion By 2013)では、アジア、それも中国・インド・インドネシア・パキスタンなどの人口大国で高い増加率を記録するという予測が書かれている。
「2013年まで」の近い将来の話なので、これらの地域では近い将来、キーボードが基本のクラシックなPCの利用者が主に増えることだろう。
The Evolving Internetでは、未来のネットデバイスがどう使われるかについて、未来における世界の様々な個人の1日にフォーカスして、どういう風に人々がネットデバイスと触れ合うかが書いてある。
しかし貧しい地域で今までネットに触れなかった人々が、どういう風にネットデバイスを使うかについては、ほとんど提案されていないのが残念だ。そこで時に途上国の代表であり、新興国の代表である中国の状況から考えてみる。
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