防水になったのによりスリムなら言うことなし?
au「CA005」「CA003」組
ともに人気のカシオ「EXILIMケータイ」だが、最新のCA005では防水仕様になった上に薄型化(17.4mm→14.5mm)。しかもスペックも軒並み強化されていて、CA005が有利だ。キーレスポンスは心持ちCA005のほうが良いように感じたが、計測してみると違いはほとんどなかった。CA005のほうがボタンが大きいので押したときの印象が違うからかもしれない。
他に違いとしてはCA005にはイメージアルバム機能があり、テーマに合わせた写真の表示ができる点。季節、撮影シーン、撮影日(カレンダー表示)別といった形で写真が分類/表示されるので、目的の写真を探すのに便利な機能といえるだろう。
microSDスロットの位置を改善
au「S003」「S001」組
こちらはソニー・エリクソンの「Cyber-shotケータイ」。見た目はよく似ているが、S003はau夏モデルの特徴でもある防水仕様。S001ではmicroSDスロットがバッテリーカバーの裏にあったが、S003は側面にスロットを設けており、カメラ重視派にはありがたい進化。あまり目立たない要素ではあるものの、着実な改良がうれしい。
テンキーもやや異なっており、S001ではタイル状のキーが敷き詰められていたが、S003は中央を盛り上げることで、同じタイプにも関わらず、明らかにキーが区別しやすく誤入力が減る。
一方でS001にあったイヤホン端子がS003では無くなっている。ソニー・エリクソン端末ゆえに音楽もこれ1台で……と思っている人は別途変換アダプターを組み合わせて使う必要がある。S003は全体に音楽派よりカメラ派にうれしい改善が目立つ機種と言えるだろう。
断然キレイなディスプレイ
ソフトバンク「941SC」「940SC」組
サムスン製のフルタッチ型端末という点では共通点をもつ2台だが、見た目からもわかるように941SCでは大幅に軽く、小さくなっている。940SCと比べるとバッテリーの持続時間が気になるが、実は他のケータイと比較すると、941SCでも十分な性能である。普通に使っている人には問題ないだろう。
一番大きな違いはディスプレイ。両機種とも有機ELディスプレイを採用しているのだが、940SCは感圧式、941SCは静電式という大きな違いがある。さらにワンセグを見てみても、明らかに941SCがキレイに見えるので、940SCから持ち替えると明らかに実感できそうだ。
ただしスピーカーは940SCがステレオ+バング&オルフセンのアンプを採用しているのに対し、941SCはモノラルスピーカーである。もっとも941SCが負けているのはそれくらい。タッチ長押しでロック解除、無線LAN対応、カメラのメニューの豊富さと941SCは大幅に機能が強化されている。
ソーラーをとるかスペックをとるか
ソフトバンク「842SH」「936SH」組
同じシャープ製のソーラーケータイ。842SHのほうが新しいのだが、型番の1桁目からもわかるとおり、クラスが異なりスペックは抑えめ。より新しいだけあって、ソーラーパネルの充電効率は842SHの方が上なのだが、936SHはディスプレイがキレイ。他にもイヤホン端子の搭載や、バッテリーカバーの開閉がしやすい、カメラが高機能、PCサイトブラウザが使いやすいと、リリース時期が古くとも936SHのほうがハイスペックなのだ。このケータイを購入する人は“ソーラー”が目当てだと思うので842SHは捨てがたいが、普段使いを考えると936SHのほうがいい……かもしれない。
省かれた機能を要チェック
新旧ケータイを比べていると、当たり前のことだが全体的には新機種のほうが機能は増えている。ただし個性的なギミックや普段よく利用している機能が省かれていることもある。今回は機能面をチェックしたが、ケータイ会社が提供しているサービスも対応/非対応がある。同じメーカーで外観が似ていて、しかも最新機種となる「この機能やサービスへの対応は当然」と思いたくなるが、念のためよく使う機能は本当に搭載されているか、買う前にしっかり確認しておきたい。
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