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ガラケーはやっぱりスゴイ! ケータイの機能をとことん調べてみた 第35回

同じメーカーの新旧ケータイ、どこまで変わった?

2010年09月22日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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必ずしも省サイズ、軽量化されているわけではない
明らかに強化されているのはカメラ機能

 まず主なスペックを比較すると以下のとおりになった。

  幅×高さ×厚さ/重量 連続待受 連続通話 カメラ画素数 ディスプレイ
P-04B 50×111×17.1mm/131g 約540時間 約190分 約1320万画素 3.3型(FWVGA)
P-01B 50×111×17.7mm/135g 約540時間 約190分 約810万画素 3.3型(FWVGA)
 
F-07B 50×110×14.8mm/128g 約550時間 約200分 約1220万画素 3.3型(FWVGA)
F906i 50×108×18.7mm/142g 約620時間 約210分 約320万画素 3.2型(FWVGA)
 
SH-07B 52×113×17.1mm/149g 約480時間 約210分 約1210万画素 3.4型(FWVGA)
SH-01B 50×110×14.7mm/126g 約460時間 約210分 約1210万画素 3.4型(FWVGA)
 
CA005 50×110×14.5mm/124g 約320時間 約290分 約1295万画素 3.2型(FWVGA)
CA003 50×110×17.4mm/135g 約280時間 約240分 約1217万画素 3.3型有機EL
(FWVGA)
 
S003 52×118×17.6mm/154g 約260時間 約250分 約1209万画素 3.2型(FWVGA)
S001 51×115×17.8mm/145g 約250時間 約230分 約808万画素 3.3型有機EL
(FWVGA)
 
941SC 55.4×115×12.3mm/114g 約430時間 約300分 約812万画素 3.3型有機EL
(WVGA)
940SC 57×115.9×13.5mm/143g 約600時間 約400分 約812万画素 3.5型有機EL
(WVGA)
 
842SH 51×109.7×17.2mm/134g 約330時間 約210分 約320万画素 3型(WQVGA)
936SH 50×108×17mm/131g 約300時間 約230分 約800万画素 3型(FWVGA)

 大きさや重さは、新機種のほうが機能が増えるため、必ずしも薄く、軽くなっているとは限らない。それでもF-07Bの薄型/軽量化や、941SCの約30gもの軽量化は特徴的だ。ただし941SCの場合、バッテリーが小さくなったのか連続待受/通話時間が大きく短くなっている。携帯性かバッテリーの持ちかで悩みそうだ。

 カメラはおおむね強化されているが、同じソーラーケータイでも842SHは型番からわかるように、スペックは落ちている。また意外なことに、新機種でディスプレイが若干小さくなっているケースもある。スマートフォンに代表されるように画面は常に大型化していると思いこんでいたが、ケータイでは使い方も違うし、解像度が高いとそれほど気にならないのかもしれない。それでは各組み合わせを詳しく見てみよう。

最新機種の方が若干ギミックが減っている
ドコモ「P-04B」「P-01B」組

 P-04BとP-01Bの最大の違いはサブディスプレイの有無。新しいP-04Bにはサブディスプレイが無くなった。その代わりにイルミネーション機能が追加されている。サブディスプレイを使ったカメラが個人的にはお気に入りだったので正直残念だが、カメラ機能自体は画素数も含めて(約810万画素→約1320万画素)強化されている。特に連写機能は大幅に使いやすくなっている。

 もうひとつP-04Bで無くなったのがワンセグアンテナ。内蔵型になったので感度が気になりチェックしてみたが、少なくとも感度が悪くなっているようには思えなかった。さらには10キー部分で利用できるタッチパッドもP-04Bで省略されている。実は特段困ることはないのだが、横画面で操作するときも縦画面時のままのボタン操作に違和感があり、そんなときはタッチパッドもいいかなと思った。

 というわけで、若干ギミック的な機能がいくつか省略されたP-04Bだが、全体的な機能としては十分なもの。端末価格がドコモ夏モデルのPRIMEシリーズの中では若干安めになっているところも魅力的だ。

新機種のP-04BではP-01Bにはあった背面のカラーサブディスプレイが省略された。またテンキー部のタッチパッド機能も同じく搭載されていない。ただし、カメラ機能は強化されている

2年前とは大きく変わった
ドコモ「F-07B」「F906i」組

 2年前にリリースされたF906iからの機種変更を狙っているな、と感じるのがF-07B。横にスイングする筐体はF906i以来2年ぶりの登場(法人向けにF-06Aというモデルは存在した)。薄型/軽量化が図られ、見た目も洗練された印象を受ける。

 ただしF906iのステレオスピーカーはF-07Bではモノラルになった。音楽を聴く人は気になるだろうが、このケータイの場合、音楽よりもワンセグ重視派の人が多いだろうから、アンテナが内蔵型になったことのほうが重要かもしれない。もっとも受信感度自体はF906iと変わらない印象。ワンセグ中のメールチェックといった機能もF906iを踏襲しているので、使い方で迷うことはなさそうだ。

 テンキーの形状はF906iのほうが押しやすく感じたが、キーレスポンスは現行モデルのF-07Bが当然ながら断然上。フルブラウザのカーソル移動なども圧倒的にF-07Bが速い。F906iから機種変更すれば、すべての操作がスピーディーにできるのは間違いない。

横スイング型で共通点を持つ2台。右のF-07Bは大幅に薄型化されているほか、機能的にも新世代と言っていい製品

細かく機能を変えてきた
ドコモ「SH-07B」「SH-01B」組

 SH-01BはPRIMEシリーズながら、最薄部14.7mmとスリム&ハイスペックケータイとして人気だったモデルである。一方、SH-07Bは“スリム”とは少々言いがたい。防水仕様になったうえ、フルHD動画の撮影に対応。さらにHDMI端子を搭載しているのだから仕方ない。ただしサイズが大きくなっただけあって、機能を減らしたところは少ない。

 省略された機能としてはSH-01Bのカーソルキーに採用されていたタッチクルーザーがあるが、むしろ細かい変更点のほうが気になる。特にMENUキーがカーソルキーの中央ではなく、独立したのは大きい。これはシャープ独自のスタイルから、他のドコモ端末と合わせた形だが、シャープ端末を長く使ってきたユーザーにとっては気になる点だろう。さらには文字入力の予測変換が「ケータイShoin」から「iWnn」に変わっている。これもケータイShoinに慣れている人には違和感があるかもしれない。

SH-07Bではキー配置がドコモ共通のものとなった。シャープ製端末に慣れている人にはちょっと不便かも

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