7.ソフトウェアキーボードの使い心地は?
出先ではソフトウェアキーボードを使用する頻度が高くなる。iPadのソフトウェアキーボードは縦画面と横画面で微妙にレイアウトが異なる。
まずは縦画面。キーピッチは約13mm。両手で打つには狭く、片手でちょうどいいくらいの大きさになる。少し試行錯誤が必要となるが、片手打ち方法を編み出すと意外と快適に打鍵できた。また両手で持って、親指で入力するという「スマートフォン使い」でもありそうな入力方法もOK。ただ女性の場合は中央まで指が届かない可能性がある。
横画面の場合は、キーピッチ約18mmとフルサイズキーボード並となるため、両手でも入力しやすくなる。長めの文章を打ち込むなら、こちらがオススメだ。ちなみに日本語変換はiPhone/iPod touchよりも頭がいいので、変換という面での苦労は減った印象。
いずれの場合も気をつけたいのは、少し指を浮かせた状態で入力するところ。ハードウェアキーボードのように、表面を軽く触れた状態でキースライドさせても、入力されたと認識される。そのため、「中空ホームポジション」を維持しての入力が必要となるのだが、ちょっと試していただくとわかると思うが、意外と疲れやすい。
片手打ち
両手打ち
両親指打ち
8.電子書籍はどうなの?
iPadは電子書籍向けのデバイスとしても注目されており、すでにアップルは電子書籍アプリ「iBooks」を展開している。日本でのiPad発売に合わせて、日本語対応の「iBooks」が登場したので、今後の動きが気になるところだ。またAmazonの「Kindle」はiPhoneアプリが登場しており、これがiPadにも対応しているため、すでに利用OKとなっている。
国内の電子書籍サービスを見てみよう。1冊ごとにアプリを配信している「GQ JAPAN」のようなものもあれば、「マガストア電子雑誌書店」「電子貸本Renta!」のように、クライアントアプリをインストールして、そのアプリ内から雑誌などを購入するタイプが展開されている。「マガストア電子雑誌書店」は、iPhone/iPad両対応、「電子貸本Renta!」はすでにiPhoneベースで展開されているので、それがより見やすくなったと想像していい。
読みやすさは、文庫や新書といったものは、紙そのままの大きさに近く、ページをめくるアクションがタップやスライドに変化しただけという印象だ。ぜひ横画面で読んでもらいたい。ただ輝度を抑えておかないと、反射原稿ではないため、目が疲れやすいという問題点もある。筆者の場合だと、室内で読むときは輝度をほぼ最小にしてという感じで使用している。
雑誌の場合はというと、ちょっと横画面では読みづらい。縦画面だとA4サイズの雑誌はそのままでも読めるが、B5サイズの雑誌の場合、キャプションなどは拡大しないと厳しく感じた。
またすでに所有している書籍や雑誌をPDF化している場合は、「i文庫HD」だと本のように読み進めることができるし、表紙などをつけることも可能で、かなり本に近くなる。
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