既報の通り、アップルは28日、タブレット端末「iPad」を発売した。
iPadは事前予約がわずか3日で締め切られたこともあって、相当な品薄が予想された。しかし、発売直前になってから予想に反して当日販売分があるということが明らかになり、予約できなかった熱心なファンは前日、前々日から主要販売店の前に列をなした。
ASCII.jpでは急遽、年初の「Lucky Bag」レポートでおなじみの倉田吉昭特派員を、東京・銀座のアップル直営店「Apple Store Ginza」に派遣。事前予約なしの購入を敢行した。
23時なのに100人以上!? アップルファンはアツ過ぎる
筆者が現場に到着したのは、23時10分過ぎだ。
このところアップルが好調なのと連動するように、Apple Storeに並ぶ列の競争も激化している。今年の1月2日、全国のApple Storeで行なわれたLucky Bag(福袋)の販売でも、昨年より早い時間に到着したにも関わらず、2倍近い人がすでに到着していた。
ましてや今回は平日とはいえ厳冬の正月よりは並びやすく、新ジャンルの製品ということで多くの人が集まるはず。そこで正月よりもさらに1時間早めに到着するように出発した。
ところが到着してみると、何と列はすでに100人を超えている。列から離れている人もいるため正確ではないが、ざっと数えて筆者は120番目といったところ。先頭は2日前から並んでいて、この日の18時頃では20人と聞いていたが、まさか100人越えとは……。いくら当日分があるとは言っても、これでは足りないかもしれないと、正直青くなった。
行列以外が熱かった深夜
銀座周辺の終電は、だいたい1時前後だ。この時点で行列は150〜180名程度で、この後、始発まではほとんど列は伸びなかった。
周囲の会話を聞くともなく聞いていると、意外と社命で来たサラリーマンが多いようだ。今回、1人2台まで購入できるということもあり、「会社のiPadと自分のiPadを買う」というパターンがよく聞かれた。iPhone旋風を目の当たりにして、iPadを研究しようという企業が増えたのだろうか。
動きが止まった行列とは対照的に、ここで加熱したのが並んでいる人への取材だ。
在京テレビ局やラジオ、新聞、雑誌など、iPhone 3Gフィーバーのときを思い出すような数のあらゆるメディアが集まってきて、珍獣を見るような目で列を写し、話を聞いて回っている。余計なお世話だけど、仮眠中の人に声をかけるのは迷惑だからやめたほうがいいと思いますよ。
ところでこの日は天気に恵まれたものの、北風が強く、気温は18度弱とやや肌寒い夜になった。例年、Lucky Bagの際には防寒対策を徹底する筆者だが、最近の暑さに慣れてつい上着を忘れて軽装で行ってしまったところ、かなり寒い思いをすることになった。
例え夏場でも、風を防ぐための上着が1枚あるだけで、長丁場の行列の辛さが大分軽減することを覚えておこう。

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