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クラウド向けのPowerEdge Cシリーズも登場

一挙登場!デルらしさ満載の新サーバー&ストレージ

2010年04月02日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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クラウド向けの新ラインナップ
PowerEdge Cシリーズとは?

 次に紹介したのがプロバイダ向けの新シリーズ「PowerEdge Cシリーズ」だ。従来のR(ラック型)シリーズ、T(タワー型)シリーズ、M(ブレード型)に対して、Cシリーズはクラウド(Cloud)を意味する超大規模なクラウド向け製品という位置付け。

データセンターのオーダーでサーバー開発を行なってきたDell DCS事業の実績

 PowerEdge Cシリーズは、今までDell DCSという部門が顧客のオーダーで開発してきたサーバーを製品化したもの。「DTOで実績のあるベストセラー製品をより汎用化して、ユーザーにお届けするまったく新しいカテゴリ」(布谷氏)とのことで、フルカスタマイズ生産を最大の特徴とする。PCIスロットを減らす一方、メモリを増加するといったクラウド環境ならではの特殊なニーズに応え、システムボード自体も異なるという。

4台の物理サーバーを収容できる「PowerEdge C6100」

 製品は2ソケットのラックマウント型筐体で、大容量メモリ搭載可能な1Uの「PowerEdge C1100」、大容量HDD搭載可能な2Uの「PowerEdge C2100」、2Uシャーシに4台の独立したサーバーを搭載する「PowerEdge C6100」の3モデルが用意される。

重複除外を実現する
データドメイン製品も投入

 さらにデータの保存・管理を効率化する「インテリジェント・データ・マネジメント」ソリューションと、それに対応する製品としてEMCとの協業で実現しているDell|EMCブランドのストレージ製品を投入した。新製品はスナップショットやレプリケーション、シンプロビジョニング機能を搭載するミッドレンジNAS「Dell|EMC NS-120/480/960」「PowerVault NX3100」のほか、重複排除機能を搭載するデータドメイン製品も今回初お目見えした。

Dell|EMCブランドのミッドレンジNAS「NS-480」

重複排除技術を搭載するデータドメインの「Dell|EMC DD630」

 データドメインは重複排除技術を古くから導入しているストレージベンダーで、昨年EMCに買収され、現在はEMCの一事業部となっている。今回発表された「Dell|EMC DD140/610/630」はおもにバックアップの際にインラインで重複排除を実現するNAS製品。シーケンシャルのバックアップ処理において、ストレージへのアクセスを極限まで減らしているため、非常に高速という特徴がある。

デル ラージ・エンタープライズ マーケティングジャパンマーケティング本部シニアブランドマネージャの小松原真一郎氏

 「デルがイコールロジックを買収した結果、iSCSI市場の創出が実現し、日本市場でもリーダーになっている。今回のデータドメイン製品は数ある重複排除製品のなかの、まさに本命。イコールロジックと同じく、また市場ナンバーワンを狙う」(デル ラージ・エンタープライズ マーケティングジャパンマーケティング本部シニアブランドマネージャの小松原 真一郎氏)と鼻息も荒い。

コンサルティングなどのサービスも拡充

 その他、ハードウェアの投入だけではなく、インフラ管理を実現するデータセンターのキャパシティアセスメントや仮想化運用アセスメント、仮想化ヘルスチェックサービスなどの各種サービスも紹介された。製品だけではなく、コンサルティングなどを提供していくことで、Effcient Enterpriseのソリューションをより導入しやすくする。

 オープン・標準化技術の採用、フルカスタマイズ生産機の製品化、EMCなどの他社との協業など、あらゆる面でデルらしさが現れた製品発表といえる。

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