ストレージプールが単一のIPアドレスが割り当てられた1つのファイルシステムとして提示
デル、FluidFS搭載ストレージ「PowerVault NX3600」
2011年08月09日 06時00分更新
8月8日、デルはユニファイドストレージの新製品「PowerVault NX3600」および「PowerVault NX3610」の販売開始を発表した。
これらは、同社の分散型ファイルシステム「Dell Fluid File System(FluidFS)」を採用した初めてのPowerVaultシリーズ製品。FluidFSでは、ストレージプールが単一のIPアドレスが割り当てられた1つのファイルシステムとして提示されるため、シンプルな運用管理が可能に。また、デルのストレージ戦略の基盤である「Fluid Dataアーキテクチャ」に基づき、適切なデータを適切なストレージに適切なコストで保管することで、ビッグデータ時代の情報をより効率的に管理できるよう設計されているという。
PowerVault NX3600シリーズは、ディスクアレイ装置「PowerVaultMD32x0i」および「MD36x0i」と組み合わせることで、iSCSI、CIFS、NFSアクセスを提供するユニファイドストレージを構築できる。ユーザー自身がリストアできるスナップショット、非同期レプリケーション、NDMPバックアップ機能などいくつものデータ保護機能が組み込まれている。加えて、読み取り/書き込み処理時のデータを保護するハードウェアおよびソフトウェア機能も搭載されているため、データ損失のリスクがさらに低減しているという。
そのほか、ファイルのメタデータもチェックサム機能とジャーナル処理、アクティブ/アクティブ型デュアルコントローラー、ホットスワップ対応コンポーネント、内蔵バッテリによるキャッシュ保護などの機能も備えている。
価格は、最大576TB(利用可能領域)まで拡張可能なPowerVault NX3600が、83万2000円から。1PBまで拡張可能なPowerVault NX3610が、105万5000円から。