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クラウド向けのPowerEdge Cシリーズも登場

一挙登場!デルらしさ満載の新サーバー&ストレージ

2010年04月02日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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4月1日、デルは最新のXeonプロセッサーを搭載したサーバー製品や高度なデータ管理を実現するストレージ製品、関連サービスなどを一挙に発表した。ここでは午前中に行なわれた発表会と、午後に行なわれたストレージ製品に関したプレスブリーフィングの内容を踏まえて、詳細にレポートする。

デルは「バーチャル時代の勝者となる」

 発表会の冒頭、デルの代表取締役社長のジム・メリット氏は、同社が提供するソリューションについて解説した。

バーチャル時代におけるオープン戦略のメリットを語るデル代表取締役社長 ジム・メリット氏

 同氏は2010年代をメインフレーム、ミニコン、クライアント/サーバーの時代、インターネット時代に続く「バーチャル時代」と定義付けた。このバーチャル時代では柔軟でダイナミックなIT環境が重要になり、これを「Open(標準技術)」「Capable(十分な能力)」「Affodable(購入しやすい)」といった特徴を持つデルのソリューションが支えるという。具体的にはインテリジェントインフラストラクチャ、シンプルなインフラ管理、円滑なワークロード管理、インテリジェントなデータ管理といった4つの基本フレームワークから構成されるEfficient Enterprise Ecosystem(E3)でダイナミックなIT環境を実現していく

 メリット氏は「他社の製品は、さまざまな妥協を強いられている。私たちのオープンで、標準技術の製品はユーザーに妥協を強いない。私たちはバーチャル時代の勝者となる」とオープン戦略をとるデルの強みをアピールした。

 次にデル システムズ・ソリューションズ統括本部長 町田栄作氏が、クラウド事業について説明した。

デル システムズ・ソリューションズ統括本部長 町田栄作氏

レガシーシステムに対して金額の5割を払っているという調査

 町田氏は調査会社のレポートを引き合いに、日本ではIT投資が伸びているのにも関わらず、IT競争力の国際比較が21位にまで落ちていること、既存のシステムに対する投資が80%に上ること、さらに「サーバーの出荷台数の96%がx86サーバーなのに、金額で見ると5割はレガシーシステム」(町田氏)という現状を解説した。

 そして、この現状に対して、デルは「Efficient Enterprise」を旗印に掲げ、標準化、シンプル化、自動化などのステップを元にITの効率化を進めていく方向性を改めて明らかにした。そしてこのEfficient Enterpriseを実現するためのプライベートクラウド向けの製品として「PowerEdge R/Mシリーズ」、そしてクラウド向けの新ラインナップとして「PowerEdge Cシリーズ」を展開していくと説明した。

4ソケット+Xeon 7500のパワー

 最後にデル ラージエンタープライズマーケティング ジャパン・マーケティング本部 サーバ・マーケティング マネジャー 布谷恒和氏が、こうしたデルのエンタープライズ戦略を推進するサーバー製品群を紹介した。

デル ラージエンタープライズマーケティング ジャパン・マーケティング本部 サーバ・マーケティング マネジャー 布谷恒和氏

仮想化、HPC、データベースなどに最適な11Gの4ソケットの新製品群を一挙投入

512GBのメモリを搭載できる「PowerEdge M910」

 まず、紹介されたのが4ソケットのラックマウント型、ブレード型サーバーの5製品。最新のインテルのXeon 7500番台だけではなく、AMD Opteron搭載モデルも用意する。

PowerEdge M910
 4ソケット対応のフルハイトのブレードサーバーで、Xeon 7500番台を搭載する。32DIMMスロットを搭載し、512GBのメモリ容量を実現した。価格は65万1210円(税込)から。
PowerEdge R910
 4ソケット対応の4Uラックマウント型のサーバーで、Xeon 7500番台を搭載する。64DIMMスロットを搭載し、1TBのメモリ容量を実現した。前世代のR900に比べて、パフォーマンスは219%向上したという。 価格は102万1650円(税込)から。
PowerEdge R810
 同社で初めて4ソケットでありながら、2Uのラックマウントを実現したサーバーで、Xeon 7500番台を搭載する。32DIMMソケットを搭載し、512GBのメモリ容量を実現した。価格は74万6550円(税込)から。

4Uラックマウントの4ソケットサーバー「PowerEdge R910」

2Uラックマウントの4ソケットサーバー「PowerEdge R810」

PowerEdge R815
 4ソケットで2Uラックマウントを実現し、AMD Opteronを採用する。32DIMMソケットを搭載し、512GBのメモリ容量を実現した。2ソケット2Uの現行機種「R805」ではラックあたり252コアにとどまっていたが、12コアのAMD Opteron 6100を搭載可能なR815では、ラックあたり最大1008コアまで搭載できるという。5月中旬出荷で、価格は未定。
PowerEdge R310
 Xeon 3400プロセッサーを搭載する1ソケット1Uラックマウントサーバー。冗長化電源をサポートし、HDDも最大4基搭載できる。4月7日出荷で、価格は未定

 最大の特徴は、大容量のメモリに対応したこと。M910とR810においては「FlexMem Bridge」という機能により、2ソケットCPUであっても、FlexMem Bridgeを介することで、すべてメモリスロットにアクセスできる

2ソケットCPUの構成で、4ソケットすべてのメモリにアクセスできるFlexMem Bridge

(次ページ、クラウド向けの新ラインナップ PowerEdge Cシリーズとは?)


 

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