まずはボタンのサイズと入力結果を表で見てみよう。
端末 | サイズ(横×縦) | ボタンの面積 | 最速タイム |
---|---|---|---|
ドコモ「SH-03B」 | 7×6mm | 42mm2 | 2分6秒0 |
ドコモ「SC-01B」 | 5×6mm | 30mm2 | 1分54秒3 |
au「biblio」 | 8×8mm | 64mm2 | 2分15秒7 |
ソフトバンク「X02T」(横) | 6×6mm | 36mm2 | 3分8秒5 |
ソフトバンク「940SH」 | 11×6mm | 66mm2 | 3分5秒2 |
ハードウェアタイプのQWERTYキーは小さくても速い!
今回のテストではなんと一番ボタン面積が小さい、SC-01Bの入力が一番速くなった。SC-01Bは「BlackBerry」シリーズなどとよく似た小型のQWERTY型キーボードを搭載している。このタイプのボタンが「小さい割に押しやすい」というのはよく知られていることだが、ここまで差が生じるとは想像していなかった。
テンキーの940SHと比べて、SH-03B、SC-01B、biblioの3機種が1分前後の差を付けていることから、「ハードウェアタイプのQWERTYキーはテンキーより入力が速い」傾向にあるのは間違いない。一方、同じQWERTYキーでもタッチパネル型のX02Tは不利。ただ今回は“指”を用いてのテスト。感圧式のタッチパネルでは、スタイラスペンを使ったほうがスムーズなことが多い。“指”限定テストでなければもっと差は縮んだ可能性もある。
さて、それでは誤入力の頻度をはじめ、各端末で気付いたことを紹介しよう。
指の腹で押せるキー ドコモ「SH-03B」
各ボタンの凹凸がハッキリしていて、今回のQWERTYキー搭載ケータイでは、指の腹でもスムーズにボタンを押せた。ただし誤入力がまったくないわけではなく、とくにキーボードの下にある「B」「N」「M」から右下の「Fn」キー辺りまでは、ボタンの押し間違いが多かった。
また小文字/大文字の切替に使う「↑」キーも、指が曲げにくい位置にあり押しづらい。これらは持ち方を工夫するか、机の上にケータイを置く、といった方法なら解決できそうだ。文字種の切替は「Fn」+「F4」キー。この切替が慣れないうちは面倒くさい。もっとも全部「かな(漢字)」、もしくは全部「英字」で入力するなら問題ないだろう。
なお本機はクローズ時にタッチパネルでも文字入力できるが、今回はテストの対象外とした。
しっかりとした感触で安心して打てる
ドコモ「SC-01B」
小さいボタンなので、指の腹で押すと誤入力が頻発。指先で押すのが前提で、爪が長い人だと少々使いづらいだろう。ただし入力を始めれば、押したときの感触は抜群。押したかどうかがハッキリとわかる。
「かな」「英字」の切り替えも、専用の「文字」ボタンを押せばいい。入力が速かった理由はこのあたりにもありそうだ。「←」キーがクリアやBSキーの役割、「space」に半角空きや変換の役割があるのは、PCのキーボードにかなり近い。句読点は「マナー記号」ボタンを押す方式なのが、初めて使う時は戸惑うかもしれないが、一度覚えてしまえば入力に何の支障もない。使うほど「よくできているなあ」と驚くキーボードだ。
なお本機もタッチパネルを搭載しているのだが、それを利用した文字入力はテスト対象外としている。
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