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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第68回

中学生iPhoneアプリ開発者・Tehu氏の夢

2010年03月22日 12時00分更新

文● 古田雄介

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9歳の少年に刺激されてプログラミングの道に

―― まず、プログラミングを始めたきっかけを教えてください。やはりMacやiPhoneを手にしてからですか?

Tehu そうですね。2008年8月、中1のときにiPhone 3G 8GBを買ってもらいました。Macは同じ年の12月ですね。それまではWindowsマシンを使ってましたが、ネットを巡回中にたまたまアップルのホームページを見つけて、その紹介ムービーをみたとき「Windowsと違うな」と感じて、貯めたお小遣いで即購入しました。Windowsがダメというわけじゃないけど、アップルはユーザーに対する心遣いというか気配りというか、エンターテインメント用としてサポートがしっかりしているなと思ったんですよ。

 そうやって最初はiPhoneもMacも普通にユーザーとして使っていましたが、しばらく経ったときに、シンガポールの9歳の少年がiPhoneアプリを開発した※1というニュースが話題になったんです。それを知って、すごい人がいるもんだと思いつつ、自分にもできるんじゃないか、となって、2009年2月からプログラミングをやりはじめました。

 でも、3月にはつまづきました(笑)。iPhoneアプリを作るには「Objective-C」という言語が必要なんですよ。でも、それを使いこなすには基本のC言語をやらないといけないんですね。それにつまづいて。

※1 シンガポールの9歳の少年 : リム ディン ウェン氏が、指先を使ったお絵かきアプリ「Doodle Kids」を開発して世界中の話題を呼んだ。一般のニュースとなったのは2009年2月頃


―― でも、そこで挫折せずに続けられたのは、どんな支えがあったんでしょう? また、カタチになったのはいつ頃ですか?

Tehu うーん、続けられたのは、やっぱりアップルのiPhoneのアプリの市場が大きくて、自分もぜひ作ってみたいっていう夢があったからだと思います。アプリが形になったのは6月くらいです。20本くらい途中でボツになって、ようやく「節分恵方計算機」というアプリが作れました。けっこうかかりましたね……。


―― 何も知らないところから4ヵ月でカタチにできるのは、すごい早いと思いますよ。ちなみに、アプリはどんなふうに作るんですか? アイデアからだったり、技術先行だったりすると思いますが。

Tehu 僕はアイデア先行だと思います。ネットの知り合いで中1の後輩にも言ってるんですけど、やっぱり自分が欲しいモノを作るというのが重要だと思ってます。日常生活で「こんなのがあったらいいのにな」というアイデアがわいたらすぐにメモしておいて、それをアプリで実現できないか考えるという流れです。学校でも、たまに授業中にアイデアを練ったりしてます(笑)。


―― なるほど。そうやって完成した「節分恵方計算機」ですが、iTunes App Storeに登録されたのは10月でしたね。完成後の4ヵ月間は、細かい修正にあてていた感じですか?

Tehu いえ、まずApp Storeに申請する方法を知らなかったんですよ。それを調べたりして時間がかかりました。そのうち、アプリを申請するには特別な入会が必要で、それに1万円くらいかかると分かって、親にお願いしたり……。それで申請が通って、あちらで公開されたのが10月1日でした。

節分恵方計算機。西暦を入力すると各年の恵方が表示される。その他、代表作の「健康計算機」以外にも、2010年1月にビンゴゲームが遊べる「Bingo Phone」もiTunes App Storeに登録されている。ただ、「Bingo Phoneは…失敗作でしたね」という。現在は近日公開予定の第四弾「%tter」(パーセンッター)に賭けているそうだ

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