モバイルHDビデオカメラの先駆者!
よりスリムになったサンヨー「Xacti DMX-CS1」
従来からタテ型のコンパクトなデザインで、スナップ撮影スタイルを提案していた三洋電機「Xacti」も一層薄型のニューモデルが登場。2月19日発売の「DMX-CS1」は、予想実売価格4万円と、今回紹介する他の機種と比べると高めになるが、サイズ的にはまさにモバイルHDビデオカメラそのものだ。
新開発のスリムレンズや薄型センサーモジュールを採用することで、厚さ27mmの薄型化を実現。薄型と言いながらも動画有効約280万画素のCMOSセンサーを搭載し、静止画も8M(3264×2448ドット)で撮影可能だ。記録メモリーはSDメモリーカードで、いち早く「SDXC」規格にも対応する。
モバイルHDビデオカメラといいながら、機能的には一般のHDビデオカメラと変わらない機能を備えているのはさすが「Xacti」。フルハイビジョン記録や8メガ静止画再生ができるだけでなく、フルオート/スポーツ/ポートレート/風景/スノー&ビーチ/花火などの「シーンセレクト」機能をはじめ、9点測距のオートフォーカスや最大1600までのISO感度切り替えなど、充実した機能を備えている。
また、こうした高機能を初心者でも手軽に使えるように、「簡単メニュー」も採用された。よりわかりやすい操作で主要な機能を選択できるので、カジュアルに使いたい人でも操作が難しくて使えないということはない。
このほか、新機能として「サウンドズーム」機能が加わった。これはズーム操作に連動してマイクの指向性を変えるもの。モードは、通常のワイドモードと中央の被写体の音を強調する「ガンマイクモード」、広角では「ワイドモード」、望遠ではガンマイクモードとズーム操作に連動する「ズーム連動モード」が選べる。高価なHDビデオカメラでは搭載モデルは多いが、このクラスでは本機だけが備える機能だ。
手軽に使うことを目的としたモバイルHDビデオカメラでこれだけの高機能が必要かどうかというと、ユーザーによっては過剰と感じることもありそう。一方で、一般のHDビデオカメラユーザーがこのクラスのモデルを使うと、あまりの機能のシンプルさに少々もの足りなさを感じることもあるはず。
とはいえ、このサイズでLEDライトまで備えるなど、サイズや軽量さだけでなく、機能にもこだわりたい人ならば「Xacti」一択と言ってもいい。
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