前回は各社HDビデオカメラの最上位機種の画質について検証したが、使い勝手でも大きな差がでてくる。ビデオカメラはアナログ撮影時代から登場しているため、基本的な操作はあまり変わらないようにも思えるが、メニュー画面の操作などには各社でさまざまな違いがある。第3回はこうした使い勝手を左右する操作感の違いを比較していく。
今回メインで紹介する機種。左上がソニー「ハンディカム HDR-CX170」(予想実売価格7万9800円前後)、右上がキヤノン「iVIS HF R10」(同6万9800円前後)、左下がビクター「Everio GZ-HM570」(同10万8000円前後)、右下がパナソニック「HDC-TM60」(同9万9800円前後)
画質よりは使い勝手を求めるユーザーは、最上位機種よりも価格的に手が出しやすいミドルクラスの機種を選ぶことも多いはず。そこで今回は、HDビデオカメラとしてはミドルクラスにあたるモデルをメインに比較する。
操作ボタンや接続端子類の配置をチェック!
ソニー HDR-CX170の端子と操作部
キヤノン iVIS HF R10の端子と操作部
ビクター GZ-HM570の端子と操作部
パナソニック HDC-TM60の端子と操作部
コンパクトなサイズのモデルだけに、基本的にはどのモデルもボタン類は少なめ。特に操作ボタンは、録画開始ボタン、静止画シャッターボタン、ズームレバーなど、配置も含めてほぼ共通だった。接続端子はモデルによって配置に違いがあるようだ。
使っていて気になったのは、ソニー「CX170」だけが、レンズカバーの開閉を手動で行なう点。電源オン時にカバーが閉まっていると警告が出るのだが、自動で開閉するものと思いこんでいたため、ちょっと戸惑ってしまった。
また、電源オン操作はキヤノン「HF R10」を除いて、液晶モニター部分を開くと自動で起動する。キヤノンだけは電源ボタンを押さないと起動しないので、ちょっと面倒に感じた。細かい点だが、ビクターとパナソニックは液晶モニターを開いていると、HDMI端子などがむき出しになってしまうので、ゴミや埃の侵入がちょっと気になった。やはりカバー付きの方が安心感がある。

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