今時のビデオカメラは撮像素子も進化し、エントリー機でも画質的には十分な実力が備わっていると思えるが、レンズなどの光学系にもしっかりとこだわった上位モデルの実力はひと味違う! そこで本特集の第2回は各メーカーの最上位機種の画質をチェックする。
今回は、ソニー「ハンディカム HDR-CX550V」、キヤノン「iVIS HF S21」、ビクター 「Everio GZ-HM1」の3機種を使い、さまざま条件で撮影を行なった。なお、パナソニックは借用機材が最終画質ではないため、今回の評価は見送った。
高画質撮影のための実力を高めた「CX550V」
まずは製品の外観から見ていこう。基本的なデザインは前作「CX-500V/520V」とほぼ同じ。操作ボタンなどの配置にも変更はない。3.5型の液晶モニターは、同社のデジタルフォトフレームで採用される「TruBlack」技術を採用し、高コントラストな表示が可能だ。
このTruBlack液晶がなかなかの逸品で、各メーカーとも上位モデルとなると、液晶モニターはクリアな映像で確認できるが、日中に屋外で使っていると、本機が最もくっきりと見やすい映像に感じられた。
手に持ってみると、大きさ的には手に余るほどではないのだが、ミドルクラスのよりコンパクトなモデルと比べて、がっちりとホールドするには少々大きめに感じた。また、グリップ部分が円形でつるつるした仕上げのため指をひっかけにくく、ズーム操作などでカメラが不要に動いてしまいがちになるのが気になった。
機能や使い勝手については、次回で詳しく紹介するので、ここでは撮影や画質に関わる機能を取り上げる。まずは撮影モード。ハンディカムとしては初めてAVCHDで最高画質となる24Mbpsの「HD FXモード」が追加された。これによって、ハイビジョン撮影モードは4つになっている。
そして、「カメラコントロールダイヤル」によるマニュアル操作もさらに強化されている。これまでの「マニュアルフォーカス」「カメラ明るさ調整」「AEシフト」「WBシフト」に加え、「絞り優先」と「シャッタースピード優先」が加わった。特に絞り優先を使えば、虹彩絞りによるボケ味を生かした撮影がより自由に行なえるなど、より表現力豊かな撮影が可能だ。
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