ソニーからコンパクトデジカメ初となる「AVCHD」方式のフルハイビジョン動画が記録できる「DSC-TX7」(実売4万7000円前後)が2月5日に発売される(関連記事)。動画機能に脚光が当たっているが、実は静止画撮影機能も充実している。今回はそのあたりを含めてレビューをお届けする。
従来のTXシリーズからブラッシュアップされた外観
TX7は昨年9月に発売された「DSC-TX1」の後継機にあたり、裏面照射型センサー「Exmor R」を引き続き搭載する。アルミ製の薄型ボディはTX1の丸みのあったデザインから少し角張った直線を基調にしたデザインになった。
本体サイズは幅97.8×奥行き17.5×高さ59.5mmと薄く、重さはメディアとバッテリー込みで149g。手に持った感じでは少し重みを感じるが、その分しっかりとした作りになっているのが判る。
背面インターフェイスはTシリーズ共通のタッチパネル方式なのでボタン類はなく、背面ほぼすべてが液晶パネルだ。このため、一般的なカメラと同じようにホールディングを行なおうとすると、意図しない動作を起こしてしまいがち。右手主体で持つ一般的なカメラの持ち方よりも左手で上下にカメラを挟むように持つ方が、右手でタッチパネルの操作が行なえて便利だろう。
広角25mmからの4倍ズームレンズを搭載
レンズは「カールツァイス バリオ・テッサー」のブランド名を冠した、光学4倍(35mm換算で25-100mm)ズーム。屈曲式のインナーズーム方式を採用し、電源のオン/オフでもレンズの繰り出しはない。ズーム比はTX1と同じなので、広角側が25mm相当へ広がった分、望遠側が短くなっている。とはいえ、スナップや記念写真等の使用頻度が高いコンデジとしては広角側が広がったほうが使い勝手は向上する。
最短撮影距離はワイド側でレンズ前約1cm、望遠側で約50cm。望遠時には大体ハガキくらいのサイズを画面いっぱいに写し込める。撮像素子は1/2.4型、有効画素数は1020万画素。光学式の手ブレ補正を内蔵し、秒間10コマで最大10コマまでの連写が可能だ。