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最新パーツ性能チェック第88回

GPU内蔵CPU「Intel Core i5-661」の実力を見る

2010年01月11日 15時30分更新

文● Jo_Kubota

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ノートPC向けCPUも

 このほかノートPC向けの「Arrandale」(アランデール)も同時に発表されている。基本的には、Clarkdaleの仕様に準拠し、Core i7-600、Core i5-500、Core i5-400、Core i3-300と細かいラインアップが投入されている。各CPUには末尾に「M」「LM」「UM」が付記されているが、これはTDPを表している。MはTDP 35W、LMは25W、UMなら18WのCPUとなる。
 Core i7-600シリーズの特徴はL3キャッシュ容量が4MBであることだ。そしてCore i5-500/400シリーズの特徴はL3キャッシュ容量が3MBになっている点以外はCore i7-600シリーズと基本的に同じ、Core i3-300シリーズはTurbo Boostに対応しない廉価モデルとなる。いずれもClarkdaleと同様にGPUをCPUパッケージ上に統合しているが、Clarkdaleとは異なりGPUクロックが可変する「Intel HD Graphics with dynamic frequency」に対応している。これはIntel Turbo Boost Technology同様に、TDPの余力の範囲内で負荷に応じて動作クロックを引き上げるものだ。動作クロックはモデルにより異なるが、TDP 35Wの「M」モデルでは500MHzから最大766MHzまで引き上げられる。
 一方、「UM」モデルでは通常166MHzとかなり低いクロックで動作する。このため「UM」モデルは、プレミアムなモバイルノートPC、あるいはサブノートPCへの搭載を念頭に置いた仕様と考えられるが、ネットブック全盛の現在においてCore iシリーズを搭載する意義を見出せるのかが焦点となりそうだ。
 発表されたノートPC向けのラインナップは下記のとおり。

ノートPC向けCPUスペック表
  Core i7 Core i5
620M 640LM 620LM 640UM 620UM 540M 520M 520UM
開発コード Arrandale
プロセスルール 32nm
コア数 2nm
Hyper-Threading
論理CPU数 4
CPUクロック 2.66GHz 2.13GHz 2GHz 1.2GHz 1.06GHz 2.53GHz 2.4GHz 1.06GHz
Turbo Boost時 3.33GHz 2.93GHz 2.8GHz 2.26GHz 2.13GHz 3.06GHz 2.93GHz 1.86GHz
L2キャッシュ 256KB×2
L3キャッシュ 4MB 3MB
GPU内蔵
GPUクロック 500MHz 266MHz 266MHz 166MHz 166MHz 500MHz 500MHz 166MHz
GPU最高クロック 766MHz 566MHz 566MHz 500MHz 500MHz 766MHz 766MHz 500MHz
TDP 35W 25W 25W 18W 18W 35W 35W 18W
  Core i3
430M 350M 330M
開発コード Arrandale
プロセスルール 32nm
コア数 2nm
Hyper-Threading
論理CPU数 4
CPUクロック 2.26GHz 2.26GHz 2.13GHz
Turbo Boost時 - - -
L2キャッシュ 256KB×2
L3キャッシュ 3MB
GPU内蔵
GPUクロック 500MHz 500MHz 500MHz
GPU最高クロック 766MHz 667MHz 667MHz
TDP 35W 35W 35W

Clarkdaleのパフォーマンスをチェック

 今回、Clarkdaleのテストに用意したのは、発表された中で最もグラフィックスパワーの高いCore i5-661だ。そしてCPU比較にはCore i5-750を、GPU比較にはGeForce 210および、Intel G45 Expressを搭載するマザーボードを用意した。
 Intel Turbo Boost Technologyはすべて有効とし、そのほかのBIOS設定はすべてマザーボードのデフォルトとしている。

テスト環境
CPU Core i5-661(3.33GHz)
Core i5-750(2.66GHz)
Core 2 Duo E8600(3.33GHz)
マザーボード Intel「DH55TC」(チップセット Intel H55 Express)
ASUSTeK「P5Q-EM」(チップセット Intel G45 Express)
メモリー PC3-10600 2GB×2
PC2-8500 2GB×2
ビデオカード GeForce 210 DDR3 512MB
電源 ENERMAX「ECO80+ 600W」
OS Windows 7 Ultimate(32bit版)

PCMark Vantage

 では、早速、PCMark Vantageのスコアからチェックしていこう。
 総合スコアでは、i5-661の内蔵GPUが最も高いスコアを記録した。普通に考えれば、i5-750+GeForce 210が優勢になりそうだが、その原因は「Communication」のスコアがi5-661では異常とも思えるくらい高い点だ。恐らくはこれは、CPUとGPU間のボトルネックが最小限に抑えられているということ、そして高いCPUクロックに起因していると思われる。

PCMark Vantage better→

PCMark Vantage better→

3DMark Vantage

 続いて3DMark VantageのPerformanceスコアから見ていこう。なおGeForce 210使用時はPPUを有効にしているため、GeForce 210搭載時が有利というハンデはあるものの、実際のスコアは思ったより差が広がらなかった。E8600+G45と比較して、i5-661のスコアは倍増しているが、それでも500程度のスコアでは、DirectX 10対応ゲームがバリバリ動くとは、言いがたいものがある。

3DMark Vantage Performance

3DMark Vantage Performance (単位:score) better→

(次ページへ続く)

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