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不況に打ち勝て! Core i3/i5で激安PC自作 第3回

Core i5で激安地デジPCを自作しよう

2010年02月25日 12時00分更新

文● H14 富田忠雄

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 今回のオススメ激安構成は、Core i5を使った激安のマルチPC構成を紹介する。来年の2011年には終了する地上波アナログ放送に代わる地デジ録画から動画エンコード、ギャルゲーまでこなせる万能選手だ。そして、前回紹介した“Core i3激安構成”とのベンチ比較も行なう。Core i3とi5の性能差もチェックして、激安自作に役立ててほしい。

今回はCore i5を使って、長く使える万能PCを自作しよう

Core i3/5シリーズのラインナップ

 前回の激安PC自作では「Core i」シリーズの下位モデルとなる「Core i3-530」を使用したが、ここでは上位モデルの「Core i5」シリーズを使用する。「Core i5」と「Core i3」との大きな違いは、「ターボ・ブースト」機能の有無になっている。詳細は1回目で触れているので割愛するが、インテル製のオーバークロック機能で、CPU負荷に応じて動作クロックを自動でアップしてくる便利な機能だ。そのほかのスペックは若干の違いはあるものの大きな差異はない。詳しくは下記のラインアップ一覧で確認してほしい。一部モデルに若干違いはあるが、基本的な3次キャッシュの容量や内蔵GPUの性能などに違いはない。

LGA 1156 CPUラインナップ(Clarkdale)
  Core i5-670 Core i5-661 Core i5-660 Core i5-650 Core i3-540 Core i3-530 Pentium G6950
ソケット LGA 1156
CPUクロック 3.46GHz 3.33GHz 3.33GHz 3.20GHz 3.06GHz 2.93GHz 2.80GHz
TurboBoost
最大時クロック
3.73GHz 3.60GHz 3.60GHz 3.46GHz なし
物理コア数 2
HyperThreading
有効時仮想コア数
4 なし
3次キャッシュ 4MB
GPUクロック 733MHz 900MHz 733MHz
TDP 73W 87W 73W
実売価格 2万8000円前後 2万円前後 2万円前後 1万8000円前後 1万4000円前後 1万2000円前後 9000円前後

 CPUのおさらいをしたところで、さっそくパーツ構成を紹介していこう。

GPUクロックと動作クロックが高い
「Core i5-661」が狙い目

インテル「Core i5-661」

実売価格:2万円前後

動作クロック3.33GHzの「Core i5-661」をチョイス

 あとからの拡張時にも性能不足に陥らないようにCPUには「Core i5-661」を選んだ。動作クロックが3.33GHzと余裕で3GHzをオーバーしており、GPUコアの動作クロックが他のGPU機能を内蔵する「Core i」シリーズより高くなっているのが選んだ理由だ。TDPはGPUクロックが733MHzから900MHzに向上しているのが影響して、87Wと他のモデルより14W高くなっているのが若干気になる点になる。この14W差がどのくらい影響するかは、後半ページのベンチで明らかにしよう。

Core i5-661のGPUクロックは900MHzになっている

i5-661の定格動作クロックは133MHz×25倍の3.33GHzだが、CPUの負荷に応じてターボ・ブーストが機能する。CINEBENCH R10を実行してCPU負荷を100%かけると、動作クロックは133MHz×26倍の約3.46GHzに自動的にオーバークロックされている

(次ページへ続く)

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