2010年も早2ヵ月近く経過したが、相変わらず不況続きで、明るい話題が乏しい日本経済……。そんな、懐が寂しい状況での自作PCにオススメなCPUが、GPU機能を内蔵した新型LGA1156 CPUの「Core i3-540/530」、「Core i5-670/661/660/650」だ。最新プラットフォームを採用しつつ、1万円台前半からとお買い得なCore i3/5の性能とPC用途別激安構成を全5回で紹介していこう。第1回目は、Core iシリーズの復習と激安自作の心得だ!!
Core i7/i5/i3って何?
どう違うの?
年明け早々の1月8日、GPU機能を内蔵したインテルの新型LGA 1156対応CPU、開発コードネーム「Clarkdale」(クラークデール)こと、「Core i5-670/661/660/650」「Core i3-540/530」、「Pentium G6950」が登場した。これにより、従来のLGA 775対応となる“Core”ブランドに取って代わる「Nehalem(ネハレム)マイクロアーキテクチャー」採用の“Core i”ブランドCPUのローからハイエンドまでが、ひと通り出揃ったことになる。ただ、“Core i”ブランドと言ってもすべてが同じプラットフォームやCPUコアではなく、3つの種類が混在している状態になっている。
Nehalem(ネハレム)マイクロアーキテクチャーは、「Core 2」シリーズに採用されている「Coreマイクロアーキテクチャー」に改良を加えたものだが、CPUの内部構造は大きく変わっている。最大の特徴はメモリ周りで、メモリコントローラーをCPU上に内蔵する。従来のアーキテクチャーよりメモリアクセス時間を短縮。さらにDDR2 SDRAMより高速に動作するDDR3 SDRAMメモリを採用することで、全体的な性能向上を図っている。
また、1つの物理コアを2つの論理コアとしてOSに認識せさて2スレッドの同時実行を可能にするマルチスレッド技術の「ハイパースレッディング・テクノロジー」(以下、HT)機能と、マルチスレッド処理に非対応のソフトなどで1つのコアに負荷が集中した場合に、低負荷のコアを停止して負荷が集中してるコアを“TDPの枠内”で、自動オーバークロックさせる「ターボ・ブースト・テクノロジー」(以下、ターボ・ブースト)機能を備えている。TDPの枠内であれば負荷に応じて、すべてのコアを若干クロックアップさせるなどの柔軟性に富んだ高速化が可能となっている。なお、すべてのCore iシリーズが、HTとターボ・ブースト機能に対応しているわけではない。
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