ピュアオーディオの世界でiPod内の音楽を堪能できる「CD-S300」
アンプとスピーカー、そしてCDプレーヤーなどの単品コンポーネントを組み合わせ、自分好みの音を追求する楽しみを存分に味わえるのがピュアオーディオの世界である。この分野にもiPodはジワジワと進出しつつあり、iPodに対応したコンポーネントも登場している。その1つがヤマハのCDプレーヤーである「CD-S300」だ。
ピュアオーディオというと高価なイメージがあるが、アンプやスピーカー、プレーヤーといったそれぞれのコンポーネントにおいて、安価ながらも十分な音質を味わえる製品は少なくない。CD-S300もそうした製品の1つで、実売価格4万3000円前後と決して高価ではないにも関わらず、192kHz/24bit対応の高精度DACを搭載するなど、音質にこだわったCDプレーヤーとなっている。
特徴となっているのは、本体前面に用意されたUSB端子だ。ここに通常のiPodケーブルを使ってDock端子と接続すれば、iPodから出力されるデジタル信号をCD-S300に入力することができる。前述のとおりCD-S300には高精度のDACが搭載されており、これを利用してアナログに変換し、アンプに出力することが可能になるわけだ。なお、USBメモリーに保存したMP3やWMAファイルの再生にも対応している。
高品位なアナログ音声出力を実現する「ピュアダイレクトモード」の搭載もCD-S300の特徴だろう。これはアナログ出力時に不要なデジタル出力回路を停止し、より高品位なアナログ音声信号を出力するという機能。ピュアオーディオの世界の製品らしい、音質への並々ならぬこだわりが垣間見える機能と言えるだろう。
フロントパネルはヘアライン仕上げが施された質感の高いアルミ製で、直線を基調としたシンプルながら高級感のあるデザインでまとめられている。なお本体のボタンに加え、付属のリモコンでも各種操作が可能。さらにこのリモコンでは、iPodの再生/停止、曲送りなどといった操作にも対応している。
CD-S300を中心にアンプとスピーカーを組み合わせ、iPod内の音楽を自分好みの音で聴くといったピュアオーディオの世界ならではの楽しみ方ができるのが、この製品の最大の魅力だろう。iPodだけでなく、場合によってはじっくりとCDに耳を傾けられるのもポイント。ピュアオーディオの世界に踏み込む入門機としてオススメしたい。
■Amazon.co.jpで購入
この連載の記事
-
第95回
AV
映像を見ながらコミュニケーションを楽しむ「RZタグラー」 -
第94回
AV
録画番組の視聴スタイルを変えるAndroid端末「SV-MV100」 -
第93回
AV
HD動画もスムーズ!? 「iPad 2」のAV機能をチェック -
第92回
AV
ガツンとくる重低音ヘッドフォン 気になる3機種をチェック! -
第91回
AV
電車の中でも気軽に作曲! iPhone用シーケンサを試す -
第90回
AV
カメラ機能を愉快に使う! 特選Android用カメラアプリ -
第89回
AV
iPad版「Garage Band」で気軽に音楽制作! -
第88回
AV
iOS 4.3に組み込まれたホームシェアリングを試す! -
第87回
AV
編集機能が大幅強化! 生まれ変わった「TMPGEnc」 -
第86回
AV
Androidスマホは万能動画プレーヤーになれるのか!? -
第85回
AV
iPhoneより便利? Androidの音楽再生環境をチェック! - この連載の一覧へ