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物欲AVコモノ道 第37回

デジタル接続でiPod内の音楽を高品位に楽しむ

2010年01月05日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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ピュアオーディオの世界でiPod内の音楽を堪能できる「CD-S300」

ヤマハ「CD-S300」

ヤマハ「CD-S300」(実売3万5000円前後)。iPodとはケーブルで接続する

 アンプとスピーカー、そしてCDプレーヤーなどの単品コンポーネントを組み合わせ、自分好みの音を追求する楽しみを存分に味わえるのがピュアオーディオの世界である。この分野にもiPodはジワジワと進出しつつあり、iPodに対応したコンポーネントも登場している。その1つがヤマハのCDプレーヤーである「CD-S300」だ。

 ピュアオーディオというと高価なイメージがあるが、アンプやスピーカー、プレーヤーといったそれぞれのコンポーネントにおいて、安価ながらも十分な音質を味わえる製品は少なくない。CD-S300もそうした製品の1つで、実売価格4万3000円前後と決して高価ではないにも関わらず、192kHz/24bit対応の高精度DACを搭載するなど、音質にこだわったCDプレーヤーとなっている。

本体背面

本体背面には、同軸、角型のデジタル音声出力と、アナログの音声出力端子を搭載する

 特徴となっているのは、本体前面に用意されたUSB端子だ。ここに通常のiPodケーブルを使ってDock端子と接続すれば、iPodから出力されるデジタル信号をCD-S300に入力することができる。前述のとおりCD-S300には高精度のDACが搭載されており、これを利用してアナログに変換し、アンプに出力することが可能になるわけだ。なお、USBメモリーに保存したMP3やWMAファイルの再生にも対応している。

 高品位なアナログ音声出力を実現する「ピュアダイレクトモード」の搭載もCD-S300の特徴だろう。これはアナログ出力時に不要なデジタル出力回路を停止し、より高品位なアナログ音声信号を出力するという機能。ピュアオーディオの世界の製品らしい、音質への並々ならぬこだわりが垣間見える機能と言えるだろう。

本体正面

本体正面。左下のUSB端子にiPodを接続する

 フロントパネルはヘアライン仕上げが施された質感の高いアルミ製で、直線を基調としたシンプルながら高級感のあるデザインでまとめられている。なお本体のボタンに加え、付属のリモコンでも各種操作が可能。さらにこのリモコンでは、iPodの再生/停止、曲送りなどといった操作にも対応している。

付属のリモコン

付属のリモコンはシンプルなデザイン

 CD-S300を中心にアンプとスピーカーを組み合わせ、iPod内の音楽を自分好みの音で聴くといったピュアオーディオの世界ならではの楽しみ方ができるのが、この製品の最大の魅力だろう。iPodだけでなく、場合によってはじっくりとCDに耳を傾けられるのもポイント。ピュアオーディオの世界に踏み込む入門機としてオススメしたい。


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