使いやすさかモバイル性か?
安価でも性能とバッテリーが充実したAspire 1410
ある意味では、ネットブックを置き換えるものとして登場したCULVノート。CULVプロセッサーを搭載することで設計の自由度が高まり、それは外観デザインにも反映されるようになった。Windows 7が快適に動作することを前提に作られているため処理性能も高く、それでいて価格も魅力的だ。そのため各社から多様な製品が登場したのだが、サイズや価格帯で考えると以下のようにいくつかのカテゴリーに分けることができる。
省スペースデスクトップとしてのエントリークラスノート
14型以上のディスプレーを搭載し、家庭・企業向けの大量導入を狙うもので、Windows 7が動く一定の処理能力を備えた低価格マシン。バッテリー駆動時間は短めだが、ストレージ容量を確保してある。価格帯は10万円~12万円付近に集中。今回は含んでいない。
パーソナルユース志向のコンパクトスリムノート
12~13型ワイドディスプレーと大容量バッテリーを搭載したノート。今回のdynabook MXやLaVie Mが該当するクラスで、外出先でも使いやすいように考えられている。価格帯は10万円付近で、主に個人使用をターゲットにしたパーソナルモデル。デザイン性に富む。
主に出先で使うモバイルノート
ネットブックよりも大きい、11型以上のワイドディスプレーを採用したコンパクトノート。バッテリー駆動で7時間以上使える。低価格なものでは今回のAspire 1410があるが、ビジネスモバイルとして信頼性を重視した比較的高額な製品もある。
それぞれ用途と目的で選べばいいのだが、個人的に1台と問われればやはり低価格なAspire 1410を推したい。上位OSのWindows 7 Professionalの選択肢が用意されていないのが残念ではあるが、そこはユーザー側でアップグレードする道が残されている。
また、LaVie Mの直販モデルである「LaVie G タイプM」でBTO選択により価格を抑えるのも魅力的に見えた。せっかく自由度が高いCULVノートなのだから、素のマシンを用意して自分色に染め上げるのがいいだろう。
筆者紹介─池田圭一
月刊アスキー、Super ASCIIの編集を経てフリーの編集・ライターに。パソコン・ネットワーク・デジタルカメラなど雑誌・Web媒体への企画提供・執筆を行なう一方、天文や生物など科学分野の取材記事も手がける。理科好き大人向け雑誌「RikaTan」編集委員。デジイチ散歩で空と月と猫を撮る日常。近著は『失敗の科学』(技術評論社)、『光る生き物』(技術評論社)、『これだけは知っておきたい生きるための科学常識』(東京書籍)、『科学実験キット&グッズ大研究』(東京書籍)、『やっぱり安心水道水』(水道産業新聞社)など。
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