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買うならどれだ!? Windows 7最新パソコン特集 第1回

Windows 7で個性が見えた? 話題のCULVノート対決

2009年11月12日 12時00分更新

文● 池田圭一

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CULVノートでは大容量のメモリーとHDD
コストパフォーマンスは高い

 LM350のハードウェアで特筆すべき点は、メモリー搭載容量とHDD容量だ。CPUこそ、CULVプロセッサーの中では中の上といった位置付けになるCeleron SU2300(1.20GHz)を採用するが、標準で4GBのメモリー(2GB×2、デュアルチャネル対応)を搭載し、HDDもほかの2製品より大容量の320GB HDDを内蔵する。

 2GBの増設メモリーが同社の直販サイトで約2万円(BTO選択時は7350円)することや、Office Personal 2007(約2万円)や辞書ソフトなどがプレインストールされていることを考えると、12万円前後で購入できるLM350のコストパフォーマンスは非常に高いといえる。ちなみに通信機能も、有線LANの1000BASE-T、無線LANのIEEE802.11b/g/n、Bluetooth 2.1を内蔵するなど充実している。


バリバリ使えるノートマシンにチューニング

 ハードウェア面で、ぜひとも書いておきたいことがもうひとつある。それは、キーボードの使いやすさだ。13.3型ワイド/1366×768ドットの液晶ディスプレーを載せると、本体サイズはほぼA4判ファイルサイズとなり、そこそこ大き目のキーボードを搭載できる。LaVie Mでは、ほかの2機種と同じくキーピッチ19mmのキーボードを採用するのだが、キーストロークが3mmもある。キートップは標準的なデスクトップパソコンのキーボードでよく見られる山型で、表面がわずかに凹んでいる。

19mmピッチ、ストローク3mmの山型キーのキーボードを採用

ビビッドなレッドカラーの中に、黒っぽいキーボードが収まっている。19mmピッチ、ストローク3mmの山型キーのキーボードを採用。

 このキーボード、ストロークの深さとキーの形状のおかげで非常に打ちやすいのである。無論キーボードの打鍵感は主観によるものだが、キートップの文字の大きさにまで気を使った設計姿勢には好感が持てる。

 タッチパッド部分は、パームレスト部から一段下がっており、指先でポイントを的確にとらえられる。シーソータイプの1枚板のマウスボタンはいただけないが、そこにも左側に微妙な突起が設けてあり、指先の感触だけで位置を把握できる。使い勝手はイメージほど悪いものではない。

目視しなくてもわかりやすいタッチパッド

目視しなくてもわかりやすいタッチパッド。ボタンは1枚板だが、左ボタン側に突起があり、指先だけでわかる

 さて気になる性能だが、Windowsエクスぺリエンスインデックスでは、プロセッサーが3.8、最低値はゲーム用グラフィックスの3.4であった。ちなみに、1410はLM350とCPUやチップセットが同じなのに、LM350のほうがグラフィックスの値が0.9も高い。おそらくはグラフィックスメモリーをメインメモリーと共有する関係上、デュアルチャネルでメモリーが動作するLM350に軍配が上がったのであろう。

Windowsエクスペリエンスインデックスの値

Windowsエクスペリエンスインデックスの値

 エクスぺリエンスインデックスのグラフィックスの値は、Windows Aeroのパフォーマンスを示していることからわかるように、Windows 7のユーザーインターフェースをAeroにしても表示がもたつくようなことはなく、非常にキビキビと動いていたのが印象的であった。

 またこのことは、動画ファイルの再生でも劇的な差となって現れていた。前出のdynabook MXと同じように、各種ビデオコンテンツを再生したところ、H.264エンコードされたものでは再生時のCPU負荷がわずか5%以下、AVIデータでも10%前後だったのだ。ネット経由のHDコンテンツの再生こそ、回線上の待ちはあったものの表示がガタつくようなことはなかった。動画を再生しながらでも余裕で他の操作が行なえ、レスポンスが良いというのは、使っていて満足できるものだ。

 最後になったが、本体底面をもう一度見てみよう。中央のカバーをあけると最大容量に積まれた4GBのメモリーモジュールが見え、さらに横のカバーをあけると2.5インチHDDに容易にアクセスできる。これ以上の拡張性は特になく、頻繁に開閉するような場所でもないが、何かのトラブルが発生したときにユーザー側での緊急・簡易メンテナンスの可能性を残してあるところは、ヘビーユーザーにも受け入れられやすい点だ。

 それでいて、GUI操作で各種設定を変更・調整できる「パソらく設定」や、機能の説明なども詳しく書かれた一種のオンラインマニュアルである「ソフト&サポートナビゲーター」といったユーティリティー類も充実している。

メモリースロットに2GB×2のメモリーモジュールを装着

メモリースロットに2GB×2のメモリーモジュールを装着。内蔵HDDにも比較的容易にアクセスできる

簡単に各種設定を変更・調整できる「パソらく設定」

簡単に各種設定を変更・調整できる「パソらく設定」

詳細なオンラインマニュアルである「ソフト&サポートナビゲーター」

詳細なオンラインマニュアルである「ソフト&サポートナビゲーター」

 なにせ後述の1410が2台買えるほどの価格である。CULVノートとして少々お値段が張ってしまうのが難点だが、LaVie Mは自分の1台をとことん使い込みたいと考えるユーザーにオススメだ。

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