リコーから、レンズ交換式ならぬ「カメラユニット」交換式のデジタルカメラ「GXR」が発表された。12月上旬に発売予定で、ボディの予想実売価格は5万円前後。
カメラユニットとは、レンズ、撮像素子、画像処理エンジンをまとめたもの。ユニットとしては、50mm F2.5のマクロレンズに1230万画素 CMOSセンサー(APS-Cサイズ)、画像処理エンジンに「GR ENGINE III」を搭載する「GR LENS」(予想実売価格は7万5000円前後)と、24-72mm F2.5-4.4の広角レンズに1000万画素の1/1.7型CCDセンサー、画像処理エンジンに「Smooth Imageing Engine IV」を搭載する「RICOH LENS」(同4万円前後)を用意する。
なお、来年には28-300mm望遠レンズとCMOSセンサーを組み合わせたカメラユニットもリリース予定だ。
本体のみのサイズは幅113.9×奥行き28.9×高さ70.2mm、重量は160g。RICOH LENSユニットを取り付けた場合、奥行きは45.5mm(レンズを収納した場合44.4mm)、重量は325gとなり、フラッシュ内蔵のレンズ交換式カメラと考えれば世界最小・最軽量だという。
ユニットにおけるレンズのみの交換は不可能だが、逆に撮像素子が露出しないため、ゴミやホコリが入りにくいというメリットがある。また、レンズ、撮像素子、画像処理エンジンをセットにすることで、ベストな組み合わせで撮影が行なえるという。
被写体の動きに合わせて自動でフォーカスを合わせ続ける「プレAF」機能のほか、シャッターボタンを押し込んだときにAF動作を行なわず、事前に設定しておいた距離ですばやく撮影を行なう「フルプレス スナップ」機能を搭載。近距離の被写体を撮る際に、自動でマクロモードに切り替わる設定も可能だ。
背面モニターは3型(92万ドット)で、HDMI出力も搭載する。なお、別売りで0.37型(92万ドット)の液晶パネルを内蔵するビューファインダー(希望小売価格2万3100円)を用意する。
動画(AVI形式)撮影も可能だが、HD(1280×720ドット)で撮影できるのはGR LENSユニットを取り付けた時のみとなる。
今後、カメラユニットにはとどまらず、ストレージや小型プロジェクターといったユニットも計画しており、撮るだけではないカメラの使い方も提唱していきたいという。