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コンパクトデジタルカメラでも高画質を追求し続けてきたリコーの「GR DIGITAL」シリーズ。今回さらに性能に磨きをかけ「GR DIGITALIII」(以下GRDIII、関連記事1、関連記事2)となり、8月5日に発売された(実売8万円前後)。その使い勝手や画質についてレポートしよう。
全体的に動作が速くなった
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前機種からあまり外観は変わっていない「GR DIGITALIII」。本体サイズは幅108.6×奥行き25.5×高さ59.8mm、重量は約188g |
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ストロボは右側に内蔵 | 従来機同様に電子水準器を搭載 |
まず、最初に感じたのは全体的にレスポンスがよくなった点。特に常時AF動作をさせておく「プレAF」機能が備わり、いざという時のAF動作が素早い。
ちなみにマクロモードをONにしたままでも全焦点距離をカバーしてくれるのがリコーのデジタルカメラの利点であるが、スナップメインで使用する場合にはマクロモードはOFFにしておいた方がいいようだ。
最短距離からピントを探っていく動作になってしまうため、せっかくの速いAFスピードが遅くなってしまう。マクロモードのメリットは、正確にピントが合うだけのことだと思ったほうがいい。
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大口径(F1.9~F9、f=6.0mm、35mm換算で28mm)化した「“FAST”GR LENS」 |
記事掲載当初、f=0.6mmと記載していましたが正しくはf=6.0mmです。お詫びして訂正いたします(2009年8月21日)
また、GRDはRAWモードでの撮影ができるが、従来は記録に時間がかかりすぎる上、書き込みが終わるまで操作を受け付けなくなるという短所があり、正直あまり使う気になれなかった。
しかし、GRDIIIでは書き込み中でも次の撮影に入れるようになった。連写枚数こそ最大約5枚とデジタル一眼レフ並みとまではいかないが、それでもうれしい改良点だ。
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モードダイヤルは「シャッタースピード優先モード」が追加され、「マイセッティングモード」が2つから3つになった | 背面操作部。Fnボタンが2つになった |
