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最新ユーザー事例探求 第5回

情報漏えい対策だけじゃない!

情報セキュリティ対策にLanScope Cat6を活用する朝日航洋

2009年10月13日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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プライバシーマークの取得にも大きな武器に

 導入は2004年の夏から随時行なわれ、全国60弱の拠点でクライアントへのインストール作業を進めていった。構成としては、拠点を大きく2つに分類し、両者をサブマネージャで管理。このサブマネージャ2台を上位の統合マネージャで管理することで、全国の拠点を網羅するようにした。

 朝日航洋でのLanScope Cat6システム構成図

 LanScope Cat の導入後はプライバシーマークの取得も容易に行なえ、セキュリティレベルを維持するための運用も可能になったという。「プライバシーマークの審査においては、セキュリティツールの有無について聞かれましたが、『LanScope Catを使っています』というと、『それはいいですね』と、詳細を説明するまでもなく納得されました」と、LanScope Catの実績が大きく影響したようだ。先ごろ(2009年4月2日)、同社はISO 27001(情報セキュリティマネージメント)も取得したが、そこでも同じようにLanScopeCat の導入がセキュリティ管理の充実ぶりを表わす「お墨つき」になったようだ。

朝日航洋株式会社 情報システム部グループリーダー 松本 康二郎氏

 実際の運用に関しては、インストール作業やディスク容量不足に対して、アラートを上げるようにしているという。業務用のPCのログをきちんと収集していること、必要があれば追跡できることも社員に公表している。「ライセンス違反にあたりそうなソフトウェアのインストールの警告が上がると、ユーザーに直接連絡して確認します。『えっ? なんでわかるの?』といった感じで驚くユーザーもいますね。とにかく見られていることをユーザーに意識させていますので、抑止効果が出ていると思います」(情報システム部グループリーダー松本康二郎氏)と語る。アラートの数はそれなりに多いが、サーバーとクライアントなどで優先度をつけて対応を行なっている。

 また、資産管理やセキュリティログの管理のほかにも、労務管理的な使い方もしているという。「たとえば、空間情報事業の部署は年度末が非常に多忙です。ですから、深夜作業、休日作業で稼働しているPCを抜き出して、労務管理的な監査に使ったりしますね」とのこと。そのほか、未使用のPCを検出したり、経営層からのリクエストに応じて、レポートを提出する際に使っているという。

(次ページ、長年使っているユーザーだからこそ感じる不満もある)


 

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