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ガラパゴスケータイの機能徹底絞り出し 第12回

いまどきのおサイフケータイを改めて整理

2009年10月12日 16時00分更新

文● 小林 誠/ゴーズ、ASCII.jp編集部

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おサイフケータイにおいて
以前の常識はもう通じない

 すっかりケータイの標準機能になったおサイフケータイ。その割にはあまりユーザーが増えてないようにも思える。これは個人的な意見だが「設定が面倒」「機種変でアプリを移すのも面倒」、さらには「対応店舗がどこかを調べるのが面倒」といった感じで、ともかく「面倒くさいもの」と思われているのが原因ではないだろうか。

 しかし、その状況は大きく変化している。おサイフケータイの各アプリの利用設定はウェブサイトで会員登録するのと変わらないし、機種変時のアプリの移動もキャリア側でシステムを用意している。利用店舗もコンビニやスーパーなど拡大が進んでいる。

ドコモケータイは
DCMX、iDが使える分、利用範囲が増える

iD

 ドコモのケータイでは、現時点では他キャリアではまだ対応していないiDが使える点がメリットとなる。サービスとしては後発だが対応店舗はすでに多く、マクドナルド、ファミリーマート、ローソン、また都内の主要タクシーなど利用範囲は広い。

 iDはEdyやSuicaのようにあらかじめ一定の金額をチャージするプリペイド型ではなく、クレジットカードと紐付けして、後日決済するポストペイ型である。またドコモがカードを発行している「DCMX」を利用していないと使えないというイメージが強いが、実際にはDCMX以外にも三井住友カードやセゾンカード、イオンカードなどでも紐付けできるなど対応カードは増えている。

DCMXには限度額が1万円未満までで、請求書もしくは口座振替で料金を支払っているユーザーが利用できる「DCMX mini」とクレジットカードの申し込みが前提となる「DCMX」「DCMX GOLD」がある。おサイフケータイで使える決済サービス「iD」自体はDCMX以外のカードでも利用が可能。右写真はUCカードとの組み合わせで登録している

QUICPay

 auやソフトバンクでも使えるポストペイ型電子マネーの代表格と言えば「QUICPay」(ドコモでも利用できる)。こちらもセブン-イレブンやローソンなど利用店舗は拡大途中である。


紛失や盗難に備えたロック機能も用意されている

 しかしクレジットカードと紐付けされるポストペイ型では、紛失時に高額な不正使用がなされないか、どうしても心配になってしまう。しかし、ドコモに限らずおサイフケータイは「ICカードロック」と呼ばれる機能が用意されている。

暗証番号などで、FeliCaの利用を制限する機能は各社用意されている

 ICカードロックでは、おサイフケータイの利用に暗証番号の入力が必要になるので悪用される心配がない。指紋センサーや顔認証などの機能に対応している端末もある。さらに紛失時には電話やメールによる遠隔操作でロックするサービスを各社用意しているので、万が一の場合はこれらを利用するといい。

遠隔操作でロック

さらに紛失時に備え、遠隔操作でFeliCa機能を含むケータイのロックを行なうサービスも用意されている。頭の片隅に入れておきたい

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