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スイッチをまたいだリンクアグリゲーションに対応

アラクサラ、リンク冗長に対応する「AX2530S」投入

2010年06月04日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 6月3日、アラクサラネットワークスは、SML(Split Multi Link)を用いたリンクの冗長化が可能なボックス型ギガビットスイッチ「AX2530S」シリーズ2機種を発表した。24ポート搭載の「AX2530S-24T」と48ポートの「AX2530S-48T」の2モデルが用意される。

24ポート搭載の「AX2530S-24T」

48ポート搭載の「AX2530S-48T」

 SMLは、異なるスイッチにまたがってリンクアグリゲーションを行なえる機能。物理リンクを複数束ねて広帯域化と耐障害性の向上を実現するリンクアグリゲーションは通常、2台のスイッチを対向で接続する際に用いられるが、SMLでは別々のスイッチのリンクを論理的に束ねることができる。これにより、収束に時間のかかるSTP(Spanning Tree Protocol)は使わず、リンク障害時の迂回経路での通信が可能になっている。従来、部品の冗長化により高い信頼性と耐障害性を実現したシャーシ型スイッチ「AX6600S/AX6700S」がなくとも、堅牢な「フォールト・トレラント・ネットワーク」を安価に実現できるようになる。

SMLを用いたフォールト・トレラント・ネットワーク

 また、未使用ポートの電力供給を自動的に制御したり、指定した日時に装置自体のスリーするといった省エネ機能を搭載。AX2530では新たにアップリンクのアップやWake on LANのパケット受信によりスリープから復帰するモードもサポートされる。さらにWeb、MACアドレス、IEEE802.1Xに対応したトリプル認証や複数の認証手段を組み合わせるマルチステップ認証などの機能も充実している。

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