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山谷剛史の「中国IT小話」 第43回

ある意味、ベクトルの違う中国製RISC CPU「龍芯」

2009年04月21日 12時00分更新

文● 山谷剛史

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あさっての方向に向かう龍芯アピール

龍芯のオフィシャルページ

人民解放軍による龍芯演劇ムービーは龍芯のオフィシャルページからダウンロードできる

 ところで、モノ作り気質の日本人なら、技術力(コツコツと研究していること)をアピールすればいいと思うが、中国のアピールはベクトルが違うようだ。

 龍芯のオフィシャルページ(関連サイト)で最近アップデートされたものは、「龍芯飛揚」という歌をはじめとした龍芯の歌(インテルが相手と言いながらなぜか「抗日歌曲」なんてのもある)。

 その歌の音声ファイルをサイトに複数用意するばかりか、歌のカラオケ画面のようなパワーポイントファイル、それに人民解放軍による龍芯についての演劇、歌曲などが連続する龍芯ステージの動画が公開されている。

 しかも、どうも国威発揚系だからインテルやAMDとかにはない方向に向かっているような……。

 ベクトルがあさっての方向に向かっているようなこうしたファイルは、龍芯のオフィシャルページの「下載」(ダウンロード)からダウンロードできる。

 ちなみに「龍芯3号」というのも計画されているが、まだ設計段階だ。2006年の段階では、x86と「一部互換」のマルチコア64bit CPUだと報道されているが、現在のオフィシャルページでは龍芯2号のコアを複数収めたものとしている。

 9月には龍芯3号を搭載したブレードサーバーも登場する、と今年になってニュースで報じられた。

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