Excel 2007では、1つの関数カテゴリと使い勝手のいい5つの関数が追加されました。2003までのExcelだといくつもの関数を組み合わせたり、技を駆使しなければできなかったことがたった1つの関数でできるようになるなど、どれも作業を効率化してくれる便利なものばかりです。今回は、Excel 2007に用意された「新関数」を使うメリットをご紹介します。
AVERAGEIFS、IFERRORなど即役立つ技が満載!
Excel 2007を使う理由がここにある
バージョンアップで10年ぶりに画面構成が大きく様変わりしたExcel 2007。これによって、Excel 2002から2003へとバージョンアップしたときにはほとんど変わらなかった関数も、大きく変化した。7つの関数が入った1つのカテゴリと、これまで不便だった部分を解消してくれる5つの新しい関数の、合計12個の新関数が追加され、一部の関数の機能もアップした。
また、それだけではなく、初めて関数を使う初心者にとっても非常に使いやすく機能向上されている。そんなところが、Excel 2007の大きな魅力といえるだろう。
関数の入力がすばやくできるようになった
――Part.1 分類名から入力
関数の分類名から入力するには、リボンの[数式]タブの「関数ライブラリ」グループから行なう。たとえばRANK関数は、[その他の関数]→[統計]→[RANK]を選択する。選択すると、関数の説明と引数名がポップヒントで表示される。
クリックすると「関数の引数」画面が表示されるので、必要な引数を入力して[OK]ボタンをクリックする。
関数の入り口は
分類別のボタンから
使いやすさの最大の要因は関数の入力方法にある。2003までは、関数を最初に使う入り口が、[関数の挿入]ボタンしかなかったため、目的の関数を設定するためには、そこから探し出して入力していた。
しかし、2007ではリボンの[数式]タブに関数の分類ごとのボタンが並んでいるので、そのなかから目的の分類名をクリックして、表示されるメニューの一覧から選ぶことができる【図1】。クリックすると、これまで同様、「関数の引数」画面が表示される【図2】。
つまり、関数の分類名を覚えていれば、すぐにその分類にある関数名を選択して利用できるのだ。一覧のなかから関数名を選択すると、ポップヒントで簡単な内容が表示されるので、初めて使う関数でも理解しやすい。
分類名がわからない場合は、【図1】の左端にある[関数の挿入]ボタンをクリックすれば、2003までと同様に「関数の挿入」画面からの入力も可能だ。
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