数式設定時に気をつけたい3つの変更点
ところで、増えたのは関数の数だけではない。関数のネスト(関数を組み合わせること)が7階層から64階層に【図1】、一部の引数の数が30個から255個に増えた【図2】。
1 ネストレベルが7から64へ
関数のネストは7階層までしかできなかったが、64階層までできるようになった。図では11個の文字列を一度に置き換えているのだが、これもひとつの数式でできるようになったので便利。
2 引数の数が30から255へ
SUM関数やAVERAGE関数などは最大で30個までの引数しか指定できなかったが、Excel 2007では255個まで指定できる。CHOOSE関数では29個までだったが、これは254個までに変更された。
これによって、1つの数式でより複雑な処理が可能になった。また、中には引数の名称が変わった関数もある【図3】。関数入力時には注意が必要だ。
3 一部関数の引数名が変更に
Excel 2007では一部の関数の引数名が変更されている。たとえば「範囲」という引数名は、LARGE関数では「配列」、RANK関数では「参照」へと変更。VLOOKUP関数では「検索の型」の引数名が「検索方法」に変更されている。
◆
次週からは、新しく追加された関数について解説していく。なかでも、数式作成が今までより何倍もスピードアップする5つの新関数を中心に解説する。
本記事は「アスキードットPC 2007年4月号」の特集記事を元に、編集・再構成したものです。
この連載の記事
-
第3回
ビジネス
Excel 2007の新関数AVERAGEIF(S)とIFERRORをマスター -
第2回
ビジネス
Excel 2007の新関数COUNTIFSとSUMIFSをマスター - この連載の一覧へ